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2005年10月19日

●051019 茅葺屋の考える「これからの茅葺き住宅」

そもそも伝統的な民家の間取りは、外部空間と一体化した使用を前提として、生産活動や公的な行事のために用いるためのもので、家族のくつろぎの場として造られた現代住宅とは、根本的に異なるものだということを理解しておく必要があります。
我々の感覚での「家」としての家族のための空間は、奥まって閉ざされた「納戸」と呼ばれる一室に限られるかもしれません。

壁一枚、ドア一枚を隔てて、外部から隔絶した屋内を求めるのではなく、外部と柔らかく繋がる民家の構成を活かしながら、快適な暮らしのために必要なところはしっかりと守るようにしていこうと思います。

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◯寒さ対策
・暖房を効かせる部屋のメリハリをつける。
・縁(半屋外)を緩衝、換気に上手く利用する。

外 < 縁(縁側、土間、屋根裏) < 居室 < 寝室
寒 ← ー ー ーーーーーーーーーー ー ー → 暖

◯暗さへの対応
・家の中には暗いところ「も」あって良い
・直射日光は「冬に陽の当たる縁側」だけで充分
  ↓
縁側や縁先の反射光、障子越しに拡散する明かり、北の窓から見える明るい景色、内装色、茅葺きの天窓・・・
  ↓
気分的に明るくなる工夫
・「風を入れる窓」「光を入れる窓」の使い分け

◯水廻りの質の向上
・水廻りは下屋にまとめる(土間は空けておく)
・居室と繋げる(特にキッチンに開放性を)

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