« 0131 ススキ葺き工程 | メイン | 0203 ここからがなかなか »

2006年02月02日

●0202 庭木のせい?

今日は午後から冷たい北西風が吹き出しました。しばらく暖かな日が続いていたので堪えます。
窓全開.jpg
せっかく風除けのネットを足場に張ってもらいましたが、屋根のすぐそばに植えられた木の枝を避けるために、大きな窓が開いているので相変わらず寒い現場です。

なんだか愚痴ばかり書き込んでいますが、茅葺き屋根を長持ちさせるためには、庭木に対しては神経質すぎるくらいでちょうど良いと思います。木の陰になる場所が傷みやすいのはもちろんですが、北側の枝から落ちる雨垂れも屋根にとっては致命的です。もちろん、枝が屋根に触れてしまうのは問題外。近くに枝を張った木があるだけでも、蒸散作用によって屋根を傷めることがあります。

とは言っても実際の仕事場では、屋根のためにせっかく枝振りの良い庭木を剪定してくれとは言えませんし、茶室などの場合は先に庭ありきですから、苦労させられます。美山町ではどの家も正面にアカマツを一本植えるのですが、「松の梢が棟を越すと縁起が悪い」と言われています。屋根に影を落とさないように、こまめに剪定しなさいという戒めでしょうか。
sh@

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kayabuki-ya.net/notebook/mt-tb.cgi/37

コメントする