●0227 (屋根だけ)竣工写真
週末は季節外れの嵐となりましたが、素屋根が完全に取り払われた交流民家の茅葺き屋根は、何事もなく無事でした。
ま、それで当たり前なんですけれどね。
茅葺き屋根こそが建物を守るシェルターな訳ですから。
設計監理と施工管理による検査はすでに終わっていましたが、ある意味この嵐が本当の竣工検査のようなものでした。無事クリアして引き渡しです。
ほっとすると同時に、何とも言えない寂しさも。
茅葺き屋根は場所によって傷み方に差がありますから、葺き替え工事の場合は屋根を幾つものパートに分けて、時間差を設けて葺き替えていきます。ですから仕事を認めて頂いて、ある屋根の面倒を見せてもらえることになれば、10年に一度くらいはその屋根のどこかの修理に訪ねて来る事になります。
しかしながら、交流民家のような新築工事の場合は、最も傷みやすい部分でも葺き替えが必要になるまでには30年くらい保つ(ハズ)ので、僕のキャリアの中で直接面倒を見る可能性のある機会は、棟の修繕くらいになるかもしれません。
そう考えると寂しさもひとしお。
sh@