●0718 あらためて鎌倉の路地
梅雨のあいだ、湿っぽく蒸し暑い日が続きながらも雨らしい雨は降らなかった分を、ここに来て取り返すかのごとくに連日よく降られてしまいました。
あとわずかのところで滞っていますが、「明日降るかも」といいつつ休まず働いて来たので、疲れも溜まっていましたし、まあ仕方ないですよ。鎌倉の路地へ散歩にでも出かけます。
扇が谷、二階堂、雪ノ下・・・
緑の豊かな鎌倉の中でも、山の手は一本一本の木が見分けられる程近くに山が迫ります。
蓋のされていない水路には落っこちそうですけれども、おかげで石組みをふんだんに使った街並と、ゆっくり走る自動車がもたらされています。
由比ケ浜、長谷・・・
風に潮の香りが混じる浜手の町は、のんびり走る江の電の音と同じリズムが流れているようです。
道の際や時に真ん中にすっくと立つ松の木が、景観に海辺の町らしいアクセントを加えています。
稲村ケ崎、極楽寺・・・
海に迫る山の中に自然の地形に沿って建てられた家々が、照葉樹の森に埋もれるような町並をつくっています。
波に乗れる程の砂浜が広がる海と、緑に覆われた山が手の届くところにあり、古い建物が住む道具としてあたりまえに使われ続けている、鎌倉は歩く程に楽しい気分にさせてくれる街でした。
コメント
鎌倉で驚くのは通常幾多都市で普通にある、安全配慮が無いところが多いですね、
写真になると改めて感じますね、味のある事を優先し、理屈ではない文化の町。
溝は小川だから当然蓋がない、電車は路面なので、踏み切りがない、駅も柵が無くてどっからでも入れる。道路も人と混在する。
道は庭になってる。
昨今問題になりがちな防犯、安全、利権すっ飛ばして、
住んでる人の自治(道が屈曲してる、袋小路になってるのは、馬がスピードを出せない=元来戦闘の防御の為だったのですが、現在は防犯では見通しが利かずそれは不味いとされる節もある)
のと、モラルに頼れる市民意識の高い町。
観光客は行儀が悪いけども、それは無礼講になってる部分がある。(観光は江戸時代より伝統である)
京都よりか、もっと狭いから、もはや、共存しあうしかない。特異な感性です。
こういう緩い文化のある町が日本の各地の常識ならもっと楽しいんですけどね。。。
Posted by: ichide | 2006年07月22日 08:12
ichideさん、コメントありがとうございます。
子供が水路に落ちると、柵をしていなかった管理者の責任が裁判で問われる、責任自己放棄の日本にあって、鎌倉はめずらしい「大人の街」です。
道が狭くて曲がっていて電柱や木が生えていて、やたらと路地の多い鎌倉暮らしで、僕もすっかり安全運転が染み付いてしまいました。
道が「広々と」していないせいで道路に面した家が道に対して開かれていて、他所の庭先を歩かせてもらっているような感覚で歩行者にもたしなみが求められますし。
「安全や防犯のため」に生活道路を拡幅し続ける他の街より、不思議な事によほど安心して暮らせそうです。
Posted by: shiozawa | 2006年07月22日 09:56
こんにちわ。
おぼえてますかね〜
7月2日La journeeで理人さんのパーティー
でお会いしたんですよ。
Daisyはわたしもしょっちゅう行ってるんですが
Daisyでは会いませんでしたね。
Jazzmineさんのmixiからみつけたのでおもわずコメントしちゃいました。
鎌倉在住中、Jazzmineさんから自転車の話が出て、結局サドルがぬすまれて・・・・
とゆーことがあったと思いますが、そのチャリの持ち主が私です(笑)
お役にたてなくてゴメンナサイ。
茅葺き職人、素敵です。
日本の伝統でもある茅葺、そんな日本伝統をいつまでも守っていってください。
また鎌倉にいらして下さいね。
Posted by: かおりん | 2006年07月24日 19:53
かおりん さん、こんにちは。
良く覚えていますよ。訪ねて下さってありがとうございます。
短いあいだでしたが、鎌倉で「暮らせた」ことは素晴らしい体験でした。住む程に良さが滲み出してくる素敵な街で。
自転車の件では、せっかくの申し出をソデにしてしまって済みませんでした。でも、鎌倉は本当に自転車向きの街だと思います。
いずれまた、自分の自転車持って来させてもらいますので、よろしくお願いします。
Posted by: shiozawa | 2006年07月24日 23:01
現在でも鎌倉市内には、草葺きの農家が数軒残っています。
そちらの見学をお薦めします!
Posted by: ルナルナ | 2006年07月29日 12:24
ルナルナさん、情報ありがとうございます。
鎌倉に現存する茅葺き民家の話は滞在中にも何度か耳にしたのですが・・・
結局、「雨の日休み」ではなかなか時間が取れずに、訪ねられないままでした。
でも、鎌倉に行く機会はきっとまたつくりますので、そのときの楽しみに。
Posted by: shiozawa | 2006年07月30日 11:30