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2006年09月30日

●060930 初秋

美山の現場の途中ですが工程を調整してもらって、神戸で一週間作業して来ました。
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藍那の里山では、草刈りを続けて来た場所でススキの尾花が咲き始めています。
いよいよ茅場に銀の波がうねる季節となってきました。

葺き替えの途中で神戸に行って来たのは、ストックしてある茅材のうち他所の倉庫にご好意で置かせて頂いていた分を、搬出する期限が迫っていたためです。
茅材はとにかくかさばるうえ湿気や水濡れに弱いので、保管のための場所を確保するのに苦労させられます。

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倉庫に山積みの茅を運び出していると、こんなものが出て来ました。
鶏卵の半分くらいの卵の殻。そしてヘビの抜け殻。

やがて茅のあいだからこんなものがたくさん出て来ました。
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生まれて間もないアオダイショウの子供たち。
まだら模様がマムシに似ているせいで、間違えて殺されてしまう事も多いのですが、体形が細めだし頭部を隠して守ろうとするので、落ち着いて見れば簡単に見分けられます。
ネズミを獲りに茅葺きの屋根裏で暮らしているおっ母さん達は、農家の守り神として昔は大切にされていたものですが・・・

10年以上茅刈りを続けて、ニュータウンの道路法面で育てている茅場の様子も見て来ました。
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今年は少し生育が悪いかなあ。

ススキの根元にはナンバンギセルの可愛らしい花が。
変な名前ですが、万葉集にも詠われた在来種だそうです。
ススキの地下茎に寄生するこの花は、元気なススキ野原がなければ咲く事が出来ません。
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茅刈りをすることによってこんな貴重な植物が、団地の中であっても群生する自然環境が育まれています。

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コメント

改めてみてその後が楽しみな事業です。
考えていると、道路法面の茅場って、斬新ですね。

ichideさん、コメントありがとうございます。
道路法面の茅場はバイオロジカルコリドーとしても面白いと思います。何せ元々が「道」ですから、網の目のように街に張り巡らして動物達を迎えたい。
ただ、整備を進めるのに障害となっているのが、やはりというか縦割りな管理者。団地毎に都市公団だったり市や県の住宅局だったりに加えて、道路管理者も関わって来て面倒な事に。

生き物は基本的にすべていとおしいと思っています。この世に意味のない生き物はいないと思うのです。しかし、へびくんはどうも苦手。これはきっと見慣れていないせいだと(年に1、2回くらいしか会わないので)今年の夏のテーマはへびをじっくり観察しようと思いました。そのおかげで?今年は5.6匹は遭遇したでしょうか・・。多分今年最後のへびくんは屋根屋さんのブログで・・。昨日じっくり観察しました。結果は、夢の中にへびくんが出てきて(天井の電気の中に入っていました)いつ落ちてくるかと、どきどきしていました。いつかさわれるようにとは思いませんが、心を広くもてるようになりたいと思います。
山で今年水の中で浮いている多分アオダイショウの子供をみました。なんの子供だろうと思っていたのですが、この画像でわかりました。
黒い縞以外はピンク色でした。

ceico さん、コメントありがとうございます。
誰にでも生理的に苦手な生き物はありますよね。僕もヘビを目にした時には一瞬身を引いてしまいます。カエルやヤモリほどには馴染めません。

あるカメラマンの方の話しですが、農家の方が畝刈をしているときにマムシでもヘビでも見境無くちょん切ってしまう地方では、シマヘビもヤマカガシも警戒心が強くて撮影どころではないそうですが、あまりヘビに構わす放ったらかしの地方では、ヘビものんびりしていて畦で昼寝しているのを跨いでも逃げないとか。
そういう話しを聞くと少し親しみも湧くような・・・

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