2006年10月30日

●1030 棟の解体

解体せず残しておいた上半分の屋根に、そろそろ葺いて行く茅材の穂先がつかえるようになりました。
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軒に続いて筑波流に特徴的な棟も解体する事にします。
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割竹を編んで作られた竹の簾、棟養生の杉皮、その下にはさらにトタン板。
それら棟に被せられた材料を外して行くと、カマボコ型に曲げられた茅が出て来ました。
こんな風にきれいに曲げるためにはススキを濡らしておかなければならなさそうですが、トタンや杉皮を被せてからどうやって乾かしたのか?
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外見は同じようなカマボコ型の棟でも、やはり鎌倉で奈良の職人さんであるスミタさんが葺かれたのとは、茅の積み方が随分異なります。

棟の端を俵状に束ねたマキワラで収めるのは関西と同じですが、その形態は当然ながら全然ちがっています。
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取り外すとこんな感じ。茅を束ねたにしては軽すぎるので、藁を芯にしているのかどうか。時間をあらためて調べることにします。
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軒を締め付ける針金を取るための、一番肝心な押さえ竹がどうなっているのか、屋根の傷み方が酷くてよく解りません。
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メンバー全員の観察力と推理力を動員して検討します。

古屋根は完全に取り除かれて下地が現れました。
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この門の屋根裏には化粧天井が貼ってあるので、下地の様子を目にするのも初めてです。