●1215 続・軒付け
冬の雑木林と言えば、落ち葉を踏んで歩く楽しさ。
美山に住むようになってから忘れていましたよ。
日本海側では落ち葉は常に湿っていて、踏んでもかさかさと鳴ってはくれませんから。
軒を解体する際に、四隅に「つくりかや」が取り付けられているのを見付けました。
関東の職人さんはあまりされないと思うのですが、前回の葺き替えも西国から来られた方がされたのでしょうか。
こちらは拙作のつくりかやを取り付けた新しい軒です。古いものとはかたちが少し異なります。
僕の目から見ると取り外したつくりかやは、軒を付けて葺き上がって行くにあたって、どうにも使いずらそうなのですが、これを取り付けた職人さんにとっては、そのキャリアの中で磨かれたベストのかたちだったはずです。
どのように屋根を収めていたのか、ぜひお話を聞いてみたかったものです。
今年は東京でも冬型の気候配置が安定してくれず、12月なのに季節の変わり目のような天候不順な毎日が続いています。
それに加えて、宿舎がノロウィルスの洗礼を受けてしまいました。こういうとき共同生活は脆いです。
今は回復しつつありますが、ここ何日かはなかなか前線に人数が揃えられませんでした。
皆さんも、時節柄うがい手洗い励行して下さい。
コメント
大いなる流れの中のような、
きれいな画像、素直な仕事ですね、
バタバタした気持が癒される。
Posted by: ichide | 2006年12月16日 10:55
ichide さん、コメントありがとうございます。
解体に際して、前回葺いた職人さんの個性に触れるのは、見知らぬ先輩を身近に感じる時です。
同時にその人達の屋根に対する想いの多くを、受け継ぐことが出来ないままであることを歯痒く感じます。
Posted by: shiozawa | 2006年12月16日 19:02
12月とは思えない風景ですね〜今年はこちらも、まだ赤や黄色の葉がチラホラ見えますよ。明日は雪らしいけれど・・・職人さんにとっては暖かいほうが仕事に出やすいでしょうね〜なのにノロウイルスとは困ったものです。私もこの間の風邪はノロウイルスだったみたい。ほんとに動くことが出来ませんでした。お気をつけて・・・
Posted by: あや | 2006年12月17日 21:12
あや さん、コメントありがとうございます。
今年はいつまでも暖かくて、師走という気分にあまりなりませんね(それでつい油断してしまいます)。
ウィルス性だと激しい出方をしますね。現場では日替わりでばたばた倒れましたが、人によって症状が様々で驚きました。
お互い時節柄健康には気を付けましょう。
Posted by: shiozawa | 2006年12月18日 22:42