●1215 続・軒付け
冬の雑木林と言えば、落ち葉を踏んで歩く楽しさ。
美山に住むようになってから忘れていましたよ。
日本海側では落ち葉は常に湿っていて、踏んでもかさかさと鳴ってはくれませんから。
軒を解体する際に、四隅に「つくりかや」が取り付けられているのを見付けました。
関東の職人さんはあまりされないと思うのですが、前回の葺き替えも西国から来られた方がされたのでしょうか。
こちらは拙作のつくりかやを取り付けた新しい軒です。古いものとはかたちが少し異なります。
僕の目から見ると取り外したつくりかやは、軒を付けて葺き上がって行くにあたって、どうにも使いずらそうなのですが、これを取り付けた職人さんにとっては、そのキャリアの中で磨かれたベストのかたちだったはずです。
どのように屋根を収めていたのか、ぜひお話を聞いてみたかったものです。
今年は東京でも冬型の気候配置が安定してくれず、12月なのに季節の変わり目のような天候不順な毎日が続いています。
それに加えて、宿舎がノロウィルスの洗礼を受けてしまいました。こういうとき共同生活は脆いです。
今は回復しつつありますが、ここ何日かはなかなか前線に人数が揃えられませんでした。
皆さんも、時節柄うがい手洗い励行して下さい。