●070218 カヤカル'07
神戸の落合団地での茅刈り体験会、冬晴れでの開催が恒例なのに当日は朝まで気をもむ天気でしたが、何とか雨が降ってくることも無く今年も無事に終了しました。
直前の告知になってしまったにもかかわらず、朝早くから15名の方々が集まって下さいました。
年々親子で参加して下さる方が増えているのも嬉しいことです。
安全管理の面で心配が全くない訳では無いのですが、そんなことより我々以上に心配なはずの保護者の方が、お子さんを連れて来て下さるのがとても嬉しいです。
子供の時に体験しなかったことは、大人になったときに懐かしく思い出すことは出来ない訳ですから。
刈りたての茅の匂いや茅束の暖かさを、いつか彼らが懐かしく思い出してくれることがあれば、それこそ本当に嬉しいことです。
茅場の周りの団地にお住まいの方々にも、もっと茅場のことを知って頂きたいので、歩道橋には茅と茅葺きに関するパネルを掲示しておきました。
茅刈りは始めると結構大人を熱中させてくれます。
子供たちの方はやがて刈ることに飽きて来ても、茅場には他にも興味を引くものはたくさんあります。
冬でも茅場で見られる色々な生き物たちもそのひとつ。
眠たげなカナヘビの他にもバッタの仲間やカマキリの卵などなど。
そして、子供たちの他にもそんな小さな生き物たちを狙っているものが。
茅を刈って地面が現れた場所をさっそく見張っていたモズ。
参加者のコバヤシさんが撮影された写真を送って下さいました。
最後に刈り取った茅束を皆で搬出。
夜明け前まで降っていた雨のせいで午前中に刈った茅はやや湿っていましたが、倉庫の軒先に立てておけば冬の神戸の風が乾かしてくれます。
参加者、スタッフのの皆さんお疲れさまでした。
色々不手際も多かったことと思いますが、茅刈りの環が少しずつでも広がっていくような活動にして行きたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。
コメント
>子供の時に体験しなかったことは、大人になったときに懐かしく思い出すことは出来ない訳ですから
いい言葉ですね。
もず、私たちの仕事にもがんばって参加してくれます。
首からおなかのラインがきれいですよね。
Posted by: ceico | 2007年02月20日 06:58
無事、けがもなく終了したようで良かったですね〜参加していた子供らが、いつか茅葺職人になりたいと言い出すかもしれませんよ!歳とってから、こういう思い出はシミジミくるもんですよ。コツコツ頑張って下さい*^^*
Posted by: あや | 2007年02月20日 13:31
ceico さん、あや さん、コメントありがとうございます。
>ceico さん、
この言葉は茅葺屋の活動を支えてくれている後輩に気付かされました。
曰く「子供のときに茅葺きの縁側に座ったことの無い人は、一生子供の時に茅葺きの縁側に座った思い出を持つことが出来ない」
僕の両親の世代だと、生まれた(ときには)家は茅葺きだったという人の方が多いのではないかと思うのですが、今の子供たちにとっても茅葺きが異次元の存在になってしまわないように、彼らが茅葺きという文化と少しの縁を持つきっかけ作りを続けて行きます。
モズは姿も仕草も愛嬌があって、そばにいてくれるとちょっと嬉しいです。
>あやさん、
多少のケガはあったようですが・・・
「治るし(ケガのうちに入らない)」と言って下さる、理解のある参加者に恵まれました。
鎌とススキを触れば多少の血を見ずには終わらないのが当然なのですが、そのことに納得して頂けない方ももちろんおられるとは思うので。
今日の思い出が子供たちの中に少しずつ浸透して、将来どのようなタイミングでかはわかりませんが、かたちになる日が来ると嬉しいですね。
Posted by: shiozawa | 2007年02月20日 20:48
お疲れさまです!
前から思ってたんですけど
カヤカルというカタカナ表記が秀逸ですよね^^
5枚目の写真のチビッコ☆
そっと小さな生き物をくるむ手
携帯を首にかける今っぽさだけど
やっぱりその手ににいちばんにあうのは
こんな生き物ですよね^^
Posted by: にち | 2007年02月20日 21:43
にち さん、コメントありがとうございます。
カヤカル、カヤマル、それからカヤコヤというのもありますが、名前は結構勢いで付けました。でも、今やすっかり皆さんに馴染んでもらえて何よりです。
子供って生き物触りたがりますよね。
僕も意味もなくカナヘビを捕まえて来ては庭に放して、カナヘビだらけの庭にして園芸好きの母を困らせていました。
カナヘビにとっては迷惑かも知れないけれど、子供のうちにたくさん触っておいた方がよいと思います。
Posted by: shiozawa | 2007年02月21日 01:13
無事に終わられて良かったですね。
>茅場の周りの団地にお住まいの方々にも、もっと茅場のことを知って頂きたいので、歩道橋には茅と茅葺きに関するパネルを掲示しておきました。
このプレゼンはいいですね。
きっと、確実に輪が広がっていくと思います。
こちらもshiozawaさまの活躍を励みに、
しがない突撃調査部隊ですが頑張ります!
Posted by: 花がたみ | 2007年02月21日 02:11
花がたみ さん、コメントありがとうございます。
茅刈りは我々が仕切るのではなく、地元にお住まいの方が住環境整備として茅刈りをされるのを、お手伝いさせてもらうというかたちになるのが理想だと思っています。
そうして、日本のあちこちにモズの飛んでくる団地と、茅葺きの風景が増えて行ってくれたらと思います。
調査頑張って下さい。
北陸にふさわしい新しい茅葺きの仕組みが見つかる事と思いますので、その時にはぜひ教えて下さい。
Posted by: shiozawa | 2007年02月21日 21:45
すみません。今頃ですがやってきました。
当日はお世話になりました。子供も楽しかったようです(^^)。
私達が子供の時に比べ、こういった生き物や草木に対する興味が少ないようなのですが(と言うか、それが普通なのかも?私が異常?)ススキの切ったところが赤いのがあることや、葉っぱで手を切ることや刃物の感覚など、とても良い体験をして帰ってきました。
運動不足の私は体が多少カキコキしていましたが、とってもリフレッシュになりました。ありがとうございます。帰ってきてきてから近所のススキを見ては、「おっ、こんなとこにもある!」などと、目がいくようになってしまいました。
又機会がありましたら参加させていただきたいと思います。
Posted by: chris | 2007年03月11日 03:13
chris さん、コメントありがとうございます。
当日はお疲れさまでした。
相変わらず段取りの悪い進行にお付き合いさせてしまいましたが、お子様とともに楽しかったと言って頂ければ、それ以上のことはありません。
年に一回くらいは家族で鎌を手にとる日があっても良いですよね w
不定期ではありますが茅を取り巻く活動はこれからも続けて行きますので、せひまたご参加下さい。
また、ご自分やお仲間でご近所に茅場を育ててみるのもいかがでしょうか?小さな場所でも時間をかけるとなかなかきれいになりますよ。必要であれば茅の買い取りなどで協力させて頂きますので!
Posted by: shiozawa | 2007年03月13日 00:48
大工の小関様に、留学生のための『日本文化を知る見学会』の一貫として、美山での茅刈り一泊体験をご案内いただきました。募集案内を作るに当たり、正しいイメージを伝えるために貴ブログより写真をお借りいたしました。締切が迫っているため事後承諾で申し訳ありませんが、もし問題がありましたらお知らせください。どうぞよろしくお願いします。
Posted by: 京都大学理学部国際交流室 | 2007年10月18日 09:43
美山での茅刈り、及ばずながらお手伝いもさせて頂きます。
当日お天気だと良いですね。
Posted by: shiozawa | 2007年10月24日 18:48