●「Category 茅葺屋の住まい」 UPしました
Category 「茅葺屋の住まい@砂木の家/新築記」をアップロードしました。
茅葺きが標本のような文化財だけではなく、生きた技術として今後も継続して行くためには、現代の社会に茅葺きという文化が必要とされるソフトのデザインと、現代の住宅としての使用に堪えるハードのデザインの双方が必要だと考えています。
ソフトのデザインとしては本ブログでも紹介させて頂いている、カヤマルやカヤカル、カヤコヤなどで試みていますが、ハードのデザインとしてもこれからの時代の茅葺き民家の在り方として、「茅葺きの ふつうの 家」の設計に取り組んでいました。
そして、実際にコンセプトを検証するために、現在小さな茅葺きの家を自宅として建てています。
しかし、何しろ予算が少なく、それを補う行動力が僕にないこともあって、実は「家を建てる」と言い出してから既に5年以上が過ぎてしまっています。
そのような状態で進行におつきあいして頂くのも失礼かと思い、今までこのブログではご紹介して来ませんでしたが、ようやく棟上げの日取りも現実的になって来ましたので、まず、昨年夏までの前半分をアップロードさせて頂きました。
「茅葺屋の住まい」としてのコンセプトと2年前に遡る経過を是非ご覧下さい。また、ご意見など聞かせて頂ければ幸いです。
(ブログの設計上アーカイブを通してご覧頂くためには、バックキーを駆使して頂かなくてはなりませんが)
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コメント
お〜〜いいですね!ワクワクしますね。
ところで棟上げまで後1年とかなんないですよね〜〜ドイツのヒトミ先生も8月始めに帰国されます。日があえば一緒に見に行ってみたいのだけれど・・
Posted by: あや | 2007年07月15日 10:56
あや さん、コメントありがとうございます。
現在大工さんたちの刻み作業が佳境に入っており、7月末日の棟上げを目指しておられるそうです。
「お盆の月に棟上げは良くない」とのことで、僕はあまり拘らないのですが・・・もし、間に合わなければ棟上げは9月になるということらしいです。
まあ、棟が上がっても屋根を葺いて、壁を塗って、内装を仕上げて・・・竣工の目処としては来春くらいです。
でも、家って「買う」ものではなく「建てる」ものだと思っているので、それくらいの時間をかけて丁度良いかと。
もう少しかたちが現れて来たら、見学もしてもらえるようにして行きたいと思っています。
Posted by: shiozawa | 2007年07月15日 15:34
ふつうの家っていうのが一番ですよね。
肩の力を抜いて普通に茅葺きって理想的です。
ただし、私の暮らすあたりでは無理というのが悲しいことです。
何たって新築の場合ガラス窓でさえ全て針金いりじゃないといけない地域です。
近くに住む友人とも本当に住みたい家をつくろうと思ったら山にいかないと・・・と話しています。
Posted by: ceico | 2007年07月15日 17:07
ceico さん、コメントありがとうございます。
確かに茅葺きは、どこにでも建てられるというものではありませんし、また、建てて良いものでもありませんね。火災に対する問題は解決していませんので。
ですから、近隣への延焼の危惧のない場所で、万一の際にも脱出猶予時間を設けられるような構造の建物を、肩肘張らずに家として使って行けるようになればと思っています。
ただし、「茅葺き民家」が無理な街中などでも、茅葺きというライフスタイルが実践できる、新しい茅葺きのデザインも実現したいと思っています。
Posted by: shiozawa | 2007年07月15日 23:09
時間はかかっても、思いが着実に形になっていって素晴らしいですね。
ご自身の検証もさることながら、現代に即した茅葺の家を宿泊体験できると楽しいと思い描いてしまいました。
家ができるまでを楽しみにしています!
Posted by: 花がたみ | 2007年07月16日 11:17
花がたみ さん、コメントありがとうございます。
本当に時間がかかってしまっていますが、たくさんの人達に支えて頂いて、何とかここまでこぎ着けました。
この家は基本的にモデルハウスだと思っています。
自分たちで暮らすことで、茅葺きの気持ち良さを実感し、自然とともに過ごす暮らし方を探り、それを訪れる人に伝え感じてもらうことで、住宅としての茅葺きについて、現実的に考えてもらえるようになればと思っています。
Posted by: shiozawa | 2007年07月16日 17:50
おはようございます。
砂木の家、楽しみですね。
かやぶきの家ってこれから、新しく住まいとして、つくっていくことってないのかな。。法のこともあるでしょうけれど、と思っていましたら、建てようとされていたのですね。
可能性、かんじます!毎日の暮らしの家というのが本当にいいですね。
ずっと読ませていただいて、うれしくなりました。
美山のほうも、雨なのですね。
こっちも基礎工事が足止め状態。
あせらないで、ゆっくり行こうと思っています。
PS.HP(ブログでなくて、)つくりましたので、リンクさせてください。かやぶきのことも、考え方も好きなので。上に貼り付けたページに埼玉にある遠山記念館の写真をのせました。かやぶきやねで、茨城の方が葺き替えされたとか、HPに書かれていました。。
Posted by: 小久保 | 2007年07月18日 08:36
申し訳ありません。
はりつけてと書きながら、忘れてしまいました。素とつくりてたちの項目のかやぶきの覧に、ゆっくり出会った家の写真、集めようって思っています。http://moon-breathe.petit.cc/0engine/tokyo_bbs.cgi
Posted by: 小久保 | 2007年07月18日 08:40
小久保 さん、コメントありがとうございます。
法規のことも含めて、普通に茅葺きで家を建てる前例を、作って行きたいと思っています。
お天気には逆らえないですね。
家づくりの現場の様子拝見し、基礎屋さんや設備屋さんの丁寧なお仕事にに感心させられました。
そして小久保さんの「設計者も、きちんとしたものをつくるには、時間がかかることを、説明していく必要がある。」という姿勢。素晴らしいと思います。
これを抜かしてしまうと、どんなに良い仕事をしても造り手のエゴになってしまいかねませんから。
どうぞリンクの件よろしくお願いします。
相互リンクさせて頂けるように、茅葺屋のHPもレストアが必要な時期に来ているのですが、なかなか手が廻らず、すみません。
Posted by: shiozawa | 2007年07月18日 22:51
ありがとうございます。
普通にかやぶきって、いいですよね。
かやぶきって、生活するのに、ここちよいもの。。って思っていますので、いつもの毎日にあれば!って
思いました。
読んでくださってありがとうございます。
職人さんたちの普段、みえなくても、
こころをこめてつくってくださているお仕事によって、成り立っていること、
伝えられればって思います。
(私の方は、気になさらないでくださいね。
このブログを読むとここちいいので、
他の人にもしってほしいなぁと思ってしまっただけなので。。)
ありがとうございました。
Posted by: 小久保 | 2007年07月19日 06:32