●0823 葺き上げ/間もなく終了
表側が葺き上がりました。
平行しておこなわれていた現場が竣工したので、、「美山茅葺き株式会社」からナガノ君が応援に来てくれて、一気にペースが上がりました。
ひとり増えるだけで倍以上の作業がこなせます。ナガノ君が屋根屋として優秀であることはもちろんですが、やはり作業効率を上げるためにバランスの良いチーム編成が大切です。
わかっていはいても、なかなか実現するのは難しいのですけれどね。
裏側の葺き上げもあと少し残っているので、仕上げてしまいます。
通常棟を返す際には、片側のケラバを一番上まで積んでしまってから、反対側を葺き始めるものなのですが、人数の少ない現場では段取りも色々と臨機応変にして行かなければならなかったもので。
明日からはようやく棟を積み始めますが、棟飾りの一番上に渡す「ユキワリ」にするための丸太は、お盆の前に近くの山から伐り出して乾かしてあります。
かつてのように茅葺きが農業の一環として行われることが一般的では無い以上、茅葺きに必要な材料は全て屋根屋が責任を持って用意させてもらえるようにしてはあります。が、こちらのお宅のように家の周りで茅を集めて下さっていれば、大切に使わせてもらいますし、山をお持ちであれば、間伐がてらに必要な材を伐り出して来て使わせて頂きます。
それらの積み重ねが、茅葺きの費用を抑えることになりますので。