2007年09月28日

●070928 下地組み

足場が組まれると、「大工さんの建て方モード」から、「屋根葺きモード」へ現場が切り替わったような気がします。
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この現場では体験会「カヤマル」も開催することですし、安全面に配慮した広めの足場を組んでおきました。

足場が出来れば、下地の竹を組んで行きます。
緩まないようにしっかりと結わえて行くと、屋根カゴと呼ばれる下地はいかにも丈夫そうになりますが、この横竹は構造材としては最終的にはあまり機能していません。
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茅を並べてから茅を止めるホコダケ(茅押さえの竹)をレン(垂木)に締めつければ、あいだに挟まれた下地の横竹は緩んでしまうことも少なく無く、また、挟まれた茅全体の摩擦係数とホコダケで「総持ち」になっている茅屋根の構造上、緩んでも特に問題は無いのです。
下地の横竹をしっかりと結わえるのは、シートの上げ下げや下地工事の期間中、足場として使う際の安全性と、屋根裏から見た時の美しさに対する配慮です。
純粋な機能としては、横竹は並べた茅が屋根裏にこぼれ落ちて来ないように、そこに「ただあれば」良いものなので。

下地ができれば、軒を一番下で支える「編み付け」
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軒を支えるために丈夫で、かつ縁側から見上げた時に目に入る場所なので、化粧の意味もあり真っ直ぐできれいな材を使います。今回はヨシを使っています。
麻を栽培していた頃には、麻殻(オガラ)を有効利用していたりもしたようですが、ヨシのように光沢のある材料を用いた方が、縁先は明るくなります。