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2007年11月14日

●071114 刈ったり、燻したり

砂木の家の周りの茅場でも、雪が来る前に茅刈りをすませておきます。
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こうして毎年少しずつでも茅刈りを続けることで、葺き替えのための茅を用意するだけでなく、家の周りにミズヒキソウがかわいらしい花をつけ、キリギリスやスズムシの鳴く、ススキ野原を育てることにもなっています。

土間では毎日燻炭をつくっています。
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実に簡単な仕掛けですが、燃やしているのではなく蒸し焼きにして炭を作っています。部材にはほとんど色がつきませんので、煙はほぼ水蒸気で煤はあまり含まれていないようです。

出来あがった燻炭は、床下断熱材として根太の間に敷きつめます。その上に畳を敷くための荒板が貼られて行きます。
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以前美山町内で、地元の木を使った立派な築60年の小学校の校舎が、解体されてしまったことがありましたが、その際に2階の教室の床板を剥がすと、籾殻が敷きつめられていました。最初は何のためのものか判らなかったのですが、おそらく断熱と防音のためだろうと。
床下からの寒気を遮断することは、効果的な暖房のためには欠かせない対策です。なかなか適当な断熱材を見付けられずにいたとき、小学校の床のことを思い出したので、真似してみることにしました。
ただ、現在の脱穀方法で得られる籾殻は「糠が多く混ざっていて黴びる」と言われたので、それならば燻炭にしてしまおうと。
結果は、自分が暮らしてみて確認します。

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コメント

はじめまして。東京で自然素材の建築を手がけている遠野未来と申します。薫炭の断熱効果をお聞かせいただけると有難いです。自分も使ってみたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます

遠野未来

遠野 さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
レスが大変遅くなってしまい申し訳ありません。

「砂木の家」は当初昨年末には竣工の予定でしたが、予定通り?遅れて未だに暑い中屋根を葺いております。そんな訳で昨冬は燻炭の効果を確かめることは出来ませんでした。

今年こそ家族とともに冬を越せるようにしたいと思います。何せ、「茅葺きの実験住宅」ですから、我々が実験台になって試しに住んでみないことには人様に勧めることも出来ませんので。

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