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2007年12月09日

●1127 続・茅葺くための下地とは

丸太のヤナカの上に、竹の垂木を藁縄で「箱結び」にして固定して行きます。
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少なくとも日本の技術で葺く限り、並べた茅を押さえる竹を縫い止めるために、縄にしろ針金にしろ垂木に回して締めつけますから、その時に片効きせず均等に締まるように、茅葺き屋根の垂木は断面に角の無いものでなければなりません。

丸竹の垂木を配して、これで茅屋根を葺いて行けるようになりました。
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ただし、普通の屋根を葺くための小屋組の上に、茅屋根を「張り付け」たようなことになりますので、屋根全体がしなやかに動いて風や地震の力を受け流す、茅葺き特有の強さは期待できないかもしれません。
もちろん、それを賄うだけの構造計算がなされているのでしょうが、丈夫に固めるのではなく「総持ち」で粘る茅葺きの強さも、現代の構造計算式で評価して頂けるようになればと思います。

ところで今回の現場では「藍那かやぶき交流民家」に続いて、「手伝いさん」チームをアルバイトを募って編成していますが、3K+αの現場にもかかわらず茅葺きに関心を示してして下さる人達が集まってくれました。
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感謝しつつ、いきなりの肉体労働に勤しんでもらっています。茅葺きの現実ですので w
軒付けに使う短い茅を作るために、ススキの束を切ってもらっています。

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コメント

普段体を動かしていると何気ない仕事でも、そうでない人にとっては非常な労働なのですよね。

私も季節労働アルバイトを頼んでいますが、力の加減がわからないのか大変そうです。

しかし、ススキの束を切るのって想像しただけでも過酷そうですね。

ceico さん、コメントありがとうございます。

僕も丁稚の頃には体中痛くて、帰宅しても上がり框で寝てしまっていたりしたことも、一度や二度ではありませんでしたが、今思えば丁稚の仕事を通して、体の使い方が身に付いていたのだと思います。

アルバイトの人達に、そこまでの覚悟を求めたりはしませんが・・・

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