仕事を終えて帰宅すると、荒壁の片面が塗られていました。
何だか一気に家らしくなったように見えます。
先日こねた土を使って、左官屋さんが昼のあいだに仕事をして下さったおかげです。
土壁は片側ずつ乾かしながら塗り重ねて行くので、乾く前に壁土が凍ってしまいかねない季節までに仕上げるためにも、暖かなうちに塗り始める必要がありました。
押し入れも、燻炭の床下断熱材と土壁に囲まれて、結露とは無縁のものになってくれることを期待しています。
何しろ美山町は、夏も冬も湿度が多くてカビに悩まされるのです。
隙間風を防ぐためにアルミサッシやクロスで囲み、しかし断熱の不十分な茅葺きの家は、特に結露しやすいと不評なのですが、自然換気する茅葺き本来の機能を引き出す断熱を心がければ、むしろ他には無い快適な住宅となるはずだと思っています。