そんな名前のキノコは多分ありませんが、砂木の家の屋根にキノコが生えて来てしまいました。
屋根屋にとって茅の確保はもちろん、その保管も頭の痛い問題です。かさ張るうえに雨漏りや地面からの湿気、結露など、湿気によってだめになってしまうこともあるからです。
大切な茅を捨てるのも忍びなく、濡れた茅を往生際悪く干してみたりして、とはいえさすがにお施主さんのところには持って行けず・・・そんな茅がこの屋根にはたくさん集まってしまいました。
濡れて菌糸で真っ白になっていた茅。今更乾かしてみても、キノコをつくる準備はすっかり整っていたという訳です。
キノコはハサミでチョン、と切り取って、土間での焚き火を再開して屋根も燻すことにします。
気休めですけれどね。
それにしても、苔も生えぬうちからキノコが生えるとは。