めくり取った部分が埋まるまでには、まだもう何段か葺き上がることは出来るのですが、明日から茅葺屋チームはこちらの現場をしばらく留守にさせて頂くので、人数の揃っているうちに棟の解体を進めておきます。
重いウマノリを下ろすのは危険な作業なので、慣れた人を揃えて段取り良く進めておく方が安心なので。
棟を雨から養生する杉皮を押さえるウマノリを外せば、その杉皮も外して下ろし、杉皮に養生されている棟に横積みした茅も解体します。
どちらにしても、棟を交換するくらいに屋根の傷みが進んでいれば、棟の中にも多少なりとも雨が入ってしまって、積み上げた棟を止める縄もあちこち切れてしまっていますから。
棟から雨漏りしないように、厳重に、しかし作業する時には簡単にめくり上げることの出来るように養生しておきます。
雨だけではなく雪が積もっても、シートを上げれば雪かきに煩わされずに作業を進めることができます。