0111 茅場つくり その3
10月に植生調査をイベントとして行った、神戸市北区の田んぼの畔で、いよいよ茅場にして行くための除伐作業を行います。
圃場整備で田んぼが広くなった分、畔が高く大きくなり過ぎて、草刈りが行われずに繁り放題となった雑草を刈り取ることで、ススキの原っぱへと遷移させていこうという取り組みです。
茅葺屋/くさかんむり でも神戸市のパートナーシップ活動助成を得て、この日のために刈り払い機を用意していましたが、さらに、山城萱葺屋根工事の面々に加えて、カヤカル'08@美山でお世話になった砂木集落の皆さんまで、美山町から刈り払い機を背負って駆けつけて下さいました。
それだけの手練と装備が揃っても、何年も草刈りがされなかった畔は、背丈より伸びた雑草と枯れ草と蔓が絡み合って、簡単には刈り進むことができません。
一般の参加者の皆さんも、神戸の市街地から遠くは名古屋まで、大勢の方が集まって下さいました。
刈り払い機の扱いに慣れていない方々は、レーキやフォークを手に刈り倒した枯れ草を、畔から下ろしてまとめて行って下さいます。作業は安全第一で。
枯れ草と言っても量が半端ではありませんから、相当な重さになります。
そのうえ、足下は立っていることもままならない急斜面。大変な重労働です。
枯れ草は隣接する田んぼの持ち主のご好意で、その場で焼かせてもらえることができました。
これを運び出さなければならなかったかも、といというのは、考えたくもありません。
参加者の皆さん、近隣の皆さんの助けを得て、雑草の茂っていた畔は見違えるほどすっきりとなりました。
枯れ草に日光を遮られ、葉を伸ばす空間も遮られていたススキが、これで元気になってくれることを期待しています。
今年は除草作業の後で出来たのは、燃やさなければならないごみの山でしたが、来年からは茅刈りの後、茅の束が山となってほしいものです。