茅葺き屋根の葺き替えを、たくさんの人が交流する機会として活かそうと、上津茅葺き保存会主催による茅葺き体験会、カヤマル'09@神戸が開催されました。
地下足袋にヘルメットで決まった参加者の皆さん。
職人の手解きを受けながら、実際に茅を捌いて並べて行きます。
長さや堅さが様々な茅を、それぞれの性質を活かしながら所定の厚さまで並べたら、仮押さえしてから屋根のかたちに叩き揃えて行きます。
大胸筋と僧帽筋が鍛えられます!
屋根のかたちが整ったら、押さえの竹を縫い止めて行きます。
屋根の外から大きな針で針金を差し入れたら・・・
屋根裏ではレン(垂木)の際に誘導して、レンに針金がまわるように架け替えてやります。
最後にみんなで並んで、タイミングを合わせながら押さえの竹を踏み固めたら、ひと工程が終了です。
たっぷり体を使ったら、いつも最高のお昼ご飯をあかい工房さんが用意して下さいました。
地鶏の親子丼、忘れられません!
茅葺き屋根を葺いていたことは覚えていなくても、みんなで集まって遊んだ、とても楽しい夏の日の想い出の中に、茅の匂いや屋根を葺く音は刻み込まれて、いつか、懐かしく思い出すこともあるでしょう。
色々なところから、色々な人たちが集まって、ひとつの屋根を力を合わせて葺いた2日間。
茅葺き屋根と、あかい工房の人たちの、人と人を繋ぐ力にあらためてほれぼれとした2日間でした。