あいかわらずすっきりしない天気が続きますが、茅葺き職人チームにより笹葺き屋根は順調に葺かれて行きます。
土葺き屋根は土だけだと雨漏りするので、下地に杉皮をきれいに葺き並べました。
これだけでも「樹皮葺き屋根」と言ってしまえそうですね。実際そのような屋根もあったと思います。杉皮ではなくて白樺の皮とかでしょうけれど。
でも樹皮だけだと風に弱い。
土葺きは薄く葺き並べた樹皮や茅を、土で押さえるという葺き方だったと思います。それなら、鉄の鎌がなくてもたくさんの茅を集める必要が無いし、立ち枯れて手で折れるような茅でも使えます。
雨がちな日が続いて、現場の周りはすっかりこの通り。
たっぷり水を含んだ関東ローム層+黒ボクの上を重機が走るので、どこまでもぬかるんでしまいます。
車椅子なんかでうろちょろしていると、すぐにこの有様。
縄文時代の人たちは、水はけをどうこなして暮らしていたのでしょうか。
棟近くまで葺き上がって来て、ようやく久しぶりの青空が顔を出しました。
春を告げる恵みの雨ですが、屋根も地面も、今は早く乾いてほしいです。