表題の集まりに参加するために、合掌造りで有名な五箇山の相倉(あいのくら)集落を訪ねて来ました。
昨年まで毎年のシンポジウムを重ねて来た、㈶日本ナショナルトラストの全国茅葺き民家保存活用ネットワーク協議会が、㈳日本茅葺き文化協会 と生まれ変わっての設立記念フォーラムです。「茅葺きの暮らしと生業」と題して開催されました。
今回のテーマに「生業」とあるように、情緒的な話が目立った初期の頃に比べると、社会の中で茅葺きをどう活かして行くかという未来志向の話をたくさん聞くことが出来ました。
せっかく独立した法人格を得たことですから、今後は植物学や都市工学や農村経営学等々、様々な分野の専門団体と協調して、多様な切り口から茅葺きの可能性をさぐる機会を増やしてもらえると嬉しいです。
フォーラムの後は参加者同士お酒を酌み交わしながら場所を移しながら、夜更けまでの茅葺き談義。
合掌造りの民宿に泊めて頂いた翌朝の、温かい朝のお膳は、袋入りのパンとパック牛乳という病院や施設の朝食が続いていた身には、しみじみと美味でした。
お味噌汁の匂いで目覚める朝の幸せ!
ところで相倉の集落を散策していると、屋根にぶらさがるハシゴが目につきました。
何に使うんでしょうね?
2連梯子を伸ばしても合掌造りの棟には全然届きません。雪下ろしに上がるときのために、足りない分を設置してあるのでしょうか?
でも、夏の間は外しておかないと、屋根もハシゴも傷みそうですが・・・他に何か役割があるのでしょうか?