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0920 刈込み仕上げ

5月から延々と続いて来た、船坂集落の旧坂口家の屋根葺き替え、泣いても笑っても今日仕上げないと、いよいよ後がありません。
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みんなが寝ている間に、こびとさんが刈り落としてくれた軒裏ですが、あえて学生の仕事も残しておくという、心憎い配慮もされていました。

こびとさんが・・・というか、山城萱葺き屋根工事のヤマダさんなんですけれども、堅いヨシやススキで葺かれたところを刈り落として、柔らかく刈りやすい稲ワラの部分を残してくれています。
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さらに所々稲ワラの部分も仕上げてあるのを参考に、職人さんから借りた屋根鋏で軒刈りに挑戦。
言う程簡単ではありませんが・・・

半日かかって何とか軒裏が落ちました。
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最後の工程、軒の上端を刈り込んで仕上げます。

職人と並んでさくさくと・・・リズム良くとは行きませんが、重い屋根ハサミの扱いにも、少しは慣れて来ましたかね。
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仕上がった面から足場の解体も進めて行きます。
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安全に解体するために切断する順番はもちろん、危険な番線クズが散らからないように、クリッパーで切断する箇所にも気を遣いましょう。

家の中では大掃除が佳境を迎えています。
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屋根の葺き替えをすると大勢出入りしたり、屋根裏から茅を下ろしたり上げたり、どうしてもほこりっぽくなりますからね。
しかし、そこまで磨いて、前よりもきれいになったのでは?

押さえ竹を縫い止める際に屋根裏にはみ出したり垂れ下がったりした茅を、一本一本手鋏で取り除いて行きます。
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このひと手間を惜しまないことで、縁側に座って眺めたときの屋根の表情がずいぶん違います。

最後に職人が軒端のラインを揃えるハサミを入れて、全ての工程を締めくくります。
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足場を解体して掃除が済んだら、竣工です。
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古い屋根と新しい屋根の境のブルーシートは、しばらくこのままにしておかざるを得ませんが、とにかく雨漏りは無くなり、みんなが集える広い軒先が出来ました。

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コメント (4)

とまとん:

みんなが集える軒下・・
な~るほど・・

祖母の家の軒下を想い出しました~
雨宿りも軒下があるからできるのですね

軒下・・軒下・・
いいことばだなあ~
なつかしい場所だな~

とまとん さん、コメントありがとうございます。

オートロックとか高気密高断熱とか、現代の住宅はどんどん要塞化していますが、軒先とか縁側とか家の内と外を繋ぐ空間が、どれだけ暮らしを豊かにしてくれているか思うと、もったいない話だと思います。

人も集まるし、ツバメが巣をかけたり縁の下にコオロギが住み着いたり、人以外の生き物もたくさん集まって来ますから。

mizuta:

ようやく終わりましたね。。。

お疲れさまです。

竣工の日に行けなくて残念です。。。

先週から笹刈りが始まりました。  

やはり、笹は手ごわいです・・・(笑)

mizuta 君、コメントありがとうございます。

「ひとまず」竣工、やね。
また冬になったら茅刈って、出来るペースで続けて行くだけです。
終わりが無いのを辛いと感じるか、楽しいと思えるか。

笹も決まった場所で刈り続けて行けるようになると良いですね。
笹を通して丹後の地域再生に関わるのを実感できるように。
こちらからも、手伝いに行きたいです。

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2010年09月21日 19:07に投稿されたエントリーのページです。

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