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1103 子供たちの茅葺き

町屋の並ぶ京都の街中の幼稚園の生け垣越しに、かわいらしい茅葺き屋根があたまを覗かせています。
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そろそろ傷みが目立つこちらの屋根を、ご縁があり葺き替えさせて頂くことになりました。

大きなウロを持ったトチノキの大木を、上手く柱にして建てられたキノコみたいなふたつの茅葺き小屋。それを渡り廊下がつないでいます。
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大人がくつろぐには少し小さいけれども、幼稚園児にはちょうど良いスケール。

秘密基地のようなジャングルジムのような小屋の中を、園児たちははしごを駈け上ったり穴をくぐったり、走り回って遊んでいました。
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せっかく文化財指定を受けても、誰からも忘れられてしまったホルマリン漬け標本みたいに「遺され」ている茅葺き民家も少なく無い中で、毎日たくさんの子供たちと暮らす屋根に関われるのは、職人としてもうれしいことです。
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山城萱葺き屋根工事の皆さんに助けてもらいながら、葺き替えが始まります。


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コメント (2)

本当、可愛いですね。
イメージは南の島の秘密基地!夢のある建物。
ここで遊んだ思い出は大人になっても忘れませんね。
こういう茅葺も紹介したいですね。

花がたみ@かたかご庵 さん、コメントありがとうございます。

子供は、ただ茅葺きなだけでは評価してくれませんから、ある意味厳しい仕事になるかもしれません。
でも小さい時に身近に茅葺きがあった気配は、きっとずっと携えて行ってもらえると思います。

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2010年11月04日 12:05に投稿されたエントリーのページです。

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