足場の丸太は二つ折りにした縄で押さえ竹から吊ってあり、屋根を棟の方から刈込み仕上げて行くに連れて外し、縄も外から二つ折りにした一方を引き抜いて外します。
オギは丈夫なだけに、刈込むのは骨が折れます。
職人仲間では「粘る」と表現していますが、表面が水をはじく程堅いので、良く研いでおかなければハサミがかからず、無理に切ろうとすると切り口が潰れてしまいます。
屋根は葺いて上がる時にかたちを決めておかないと、ハサミで始末をつけようとしても出来ることは限られているということです。
そもそも貴重な茅の、それも丈夫な根元をあまり刈り取ってしまっては、もったいないですし。
この現場もそろそろ終盤ですが、宮津滞在で嬉しかったのはやはり何といっても、魚が美味い!
桜鯛の一夜干し、ほたるいかのかき揚げ、旬の蛤みたいなアサリの汁、朝採りのもづく、さよりの握り・・・
しかも、車なのでお酒を頼まないと、お勘定のあまりの安さにも驚かされます。
だからといって毎晩外食に出歩いていた訳では無くて、普段はつつましやかに自炊ですが。
ただし、これは朝食。
料理好きな後輩達に恵まれて幸せです。
>屋根は葺いて上がる時にかたちを決めておかないと、ハサミで始末をつけようとしても出来ることは限られているということです。
オギはとっても手ごわそう。材をよく知っていないとできないお仕事ですね。
それにしても宮津ではご馳走三昧♪
夕飯前に読むんじゃなかった〜、お腹が鳴ります(苦笑)
はさみは毎日研がれるのでしょうか?
切れが悪いと思ってもそのまま使っている自分が後ろめたくなりました。
ところで朝食のぽってりした魚はなんていう魚ですか。
仕事で海沿いの町に行くと車でわずか数十分の距離なのに見たこともない魚が売られていて驚くことがあります。
花がたみ さん、 ceico さん、コメントありがとうございます。
>花がたみ さん、
オギは手強いですよ w
ハサミはやはりあくまでも仕上げのものですから、葺いて上がる際に慌てず、きちんと勾配を読んで進めることが大切だと思います。
宮津の魚は美味しかったです w
でも、外食はせいぜい週に一度くらいですから、ご馳走三昧を楽しめたのは、料理してくれる人がいてくれたからこそでした。
丁稚サガラとオーサキ君に感謝です。
>ceico さん、
ハサミは刈込みに入ると、ほぼ毎日研いでいます。切れないハサミでは自分が疲れますので。
丁稚の頃には一服の度に研いでいましたが、最近ではそこまでせずとも、切れ止むことはなくなりました。誤摩化しながらハサミを使うのが上手くなったのかもしれませんけれども・・・
朝から贅沢なおかずは、寿司ネタのコハダの親魚、コノシロです。
傷みやすいイメージがあって、実際コハダの握りは締めたものを使っていますが、塩焼きで頂きました。
淡白でとても美味しかったですよ。
海沿いの町の魚屋さんの話し、g-lociのHPのトピックで読んで、激しく同意しておりました w
漁師町で売られている魚には興味をそそられますね。