軒先の水切となる部分は、良質なヨシを選んで一束ずつ針金でかきつけて止めます。
さらに両角を付けた分だけ茅を葺き並べて押さえ竹で固定し、軒がしっかりと固まりました。
ここまでの工程で、屋根全体のプロポーションも決まります。
軒がついたことでシートが風をはらむ危険も低減し、雨漏りの不安も軽くなりました。
特殊な屋根下地のことは気にかかりますが、とにかく最初の山場は越えました。
ところで、今回手伝いチームに参加して下さっているアルバイトの方に、有機栽培農家の方がおられます。
現場で毎日出る茅くずを堆肥原料として引き取ってもらい、宿舎には立派な冬野菜をたくさん差し入れて下さいます。
おかげで今回の宿舎は、思いのほか食生活が充実しています。
良い野菜を大勢で調理して、大勢で食べるのですから美味しく無いはずがありません。
茅葺き大家族生活。