茅葺き体験会「カヤマル」」カテゴリーアーカイブ

070218 カヤカル'07

神戸の落合団地での茅刈り体験会、冬晴れでの開催が恒例なのに当日は朝まで気をもむ天気でしたが、何とか雨が降ってくることも無く今年も無事に終了しました。
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直前の告知になってしまったにもかかわらず、朝早くから15名の方々が集まって下さいました。

年々親子で参加して下さる方が増えているのも嬉しいことです。
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安全管理の面で心配が全くない訳では無いのですが、そんなことより我々以上に心配なはずの保護者の方が、お子さんを連れて来て下さるのがとても嬉しいです。

子供の時に体験しなかったことは、大人になったときに懐かしく思い出すことは出来ない訳ですから。
刈りたての茅の匂いや茅束の暖かさを、いつか彼らが懐かしく思い出してくれることがあれば、それこそ本当に嬉しいことです。

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茅場の周りの団地にお住まいの方々にも、もっと茅場のことを知って頂きたいので、歩道橋には茅と茅葺きに関するパネルを掲示しておきました。

茅刈りは始めると結構大人を熱中させてくれます。
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子供たちの方はやがて刈ることに飽きて来ても、茅場には他にも興味を引くものはたくさんあります。

冬でも茅場で見られる色々な生き物たちもそのひとつ。
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眠たげなカナヘビの他にもバッタの仲間やカマキリの卵などなど。

そして、子供たちの他にもそんな小さな生き物たちを狙っているものが。
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茅を刈って地面が現れた場所をさっそく見張っていたモズ。
参加者のコバヤシさんが撮影された写真を送って下さいました。

最後に刈り取った茅束を皆で搬出。
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夜明け前まで降っていた雨のせいで午前中に刈った茅はやや湿っていましたが、倉庫の軒先に立てておけば冬の神戸の風が乾かしてくれます。

参加者、スタッフのの皆さんお疲れさまでした。
色々不手際も多かったことと思いますが、茅刈りの環が少しずつでも広がっていくような活動にして行きたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。

070205  茅刈り体験会のお知らせ

第14回 茅刈り体験会 「カヤカル'07」開催いたします

神戸市とその近郊ではニュータウンに近接して、現在でも多くの茅葺きの集落景観が保たれています。
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しかし、毎年の草刈りを必要とする伝統的な農業が行われなくなると、屋根を葺く茅を得る場所でもあるススキ野原=茅場(カヤバ)は失われ、材料の不足から葺き替えが困難となっています。

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一方で、ニュータウン内の幹線道路法面などの遊休地では、ススキがセイタカアワダチソウのような雑草に混ざって薮をつくっています。この薮は年に一度の刈り取りを続けると、やがて一面のススキ野原に遷移していきます。

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手入れの行き届いたススキ野原は景観として美しく、生態系としてもススキ野原に依存する、たくさんの貴重な動植物の住処となります。

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住民参加で維持される身近で豊かな自然を抱くニュータウンは、これからの人と自然の共生の在り方を示してもくれています。
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さらに、ニュータウンで刈り取ったススキを、周辺の茅葺き集落の屋根の葺き替えに用いることは、農作物でも人でも常に田舎から都会へという一方通行の流れに対して、逆向きの新しい流れを生み出す機会でもあります。
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ぜひ、冬晴れの一日に鎌を手に取って、団地の中に育まれる茅場での茅刈りを体験し、新しい時代の茅葺き文化に参加するとともに、十数年に渡って茅刈りを続け再生した、街中の茅場というビオトープの豊かな自然にも触れてみて下さい。

詳細、問合せはこちらを

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朝はいきなり雪に見舞われてどうなることかと思いましたが、「カヤマルの日は晴れる」というジンクスは崩れず。
マル3も事故も無く無事終了いたしました。

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これで、カヤマル’06のイベントは全て終了しましたが、茅葺き交流館と来園者の皆さんとの長いお付き合いは始まったばかりです。茅葺屋としても、今後も引き続いて茅葺きの背後に広がる豊かな文化を、共に体験し再興していくための企画を準備し続けます。末永くおつきあいの程を。
sh@

カル(3)の収穫をマル(2)で確認

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あいな里山公園内で行ったカヤカル(3)。その時の収穫量を、マル(2)の最中に確かめたところ、35〆でした。
「〆(シメ)」とは、茅を扱う単位で、1.5mの縄でひとくくりの大きさ。地方によって呼び名もサイズも色々あるようですが、スタンダードと言えるのがこの「〆」と言ってよいでしょうか。 もっとも「〆」という字をあてるかどうかは、定かではありません。mo@

カヤマル(2)の様子が

本日(1月30日)付けの朝日新聞社会面に掲載されました。
当日は、暖かい晴天が位置にち続き、参加者も職人さんも身体の動きが今までの中で一番良かったような気がします。一日で、茅を並べたり、タタキで叩き揃えたり、屋根裏で針受けを見学したりと、盛りだくさんでした。参加者の皆さんも充実した体験会に満足されていました。昼食は、いつもお世話になっている「あいな茶屋」による「シカ肉じゃが丼」と「野菜たっぷり粕汁」。毎回、美味しいお昼ご飯をありがとうございます。昼食時にカヤマル06のプログラムに連続参加されている方とお話していたところ、「今日の作業で、カヤ刈りの際の作業や手間の意味がよくわかりました。」という言葉が。うれしい限りです。

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カヤマルvol.2はいよいよ茅屋根の葺き作業に参加してもらいました。
茅を運んで、並べて、仮止めして、叩いて揃えて、縫って受けて、締めて、という一連の流れを体験してもらうことで、茅葺き屋根の仕組みを随分と理解頂けたのではないでしょうか。

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今回も事故なく終了し何よりでした。
大回転の活躍だった関係者の方々と、茅葺きに興味を持って参加して下さった全ての皆さんに感謝です。
残りはあと1回。次は仕上げ作業の予定です。
sh@

チョンマゲーズ

カヤカル(3)も無事終わり、「カヤマル06」中、材料調達の屋外体験作業を締めくくった風景がこれ。
ニウと呼ぶ地方もあるそうです。刈り取った茅束をこうして円錐状に立てて、保管兼乾燥させるわけです。束の中に雨などがしみ込まないように、穂先の方をしっかりと結んでいるので、先端がチョンマゲのようにも見えます。これだけたくさんあると、動き出しそうな気配もしますね。茅葺交流館の工事現場の側には、今、この"ニウ"がたくさん立っています。皆さんも、ぜひ見に来て下さい。
高台にある現場から、今日はひときわキレイな夕陽が見えました。ご参加の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

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カヤマル'06における茅刈りの最後に、あいな里山公園の中でも茅刈りを行いました。
茅刈りによって生まれる草原は、里山の生態系にとっても不可欠の要素です。里山公園に建てられる茅葺き民家が、民家の剥製の展示となってしまわず、文化としての茅葺きの継承、発展の場となるように、公園内にも良い茅場を育てていきましょう。

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皆さん、おつかれさまでした。
いつか、刈りとった後には茅場に火入れができるようになると、尚良いですね。
sh@

あの茅束は今

カヤマル(1)で参加者の皆さんと天日干しにした、あの膨大な阿蘇の茅束は、今、こうなっています。もちろん、これはほんの一部です。

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明日は、カヤカル(3)。「カヤマル'06」中、最後の茅刈りです。現地は、雪が降りそうで、冷え込んでます。

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カヤマル参加者の皆さんに手伝って頂いた茅干し作業、いつ終わるとも知れず続いています。
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当たり前のことですが、いくら茅葺き屋根に通気性があると言っても、湿った茅で葺いては屋根は中から腐ってしまいます。ですからきついことを言えば、充分に乾燥していなければ、ただの「濡れたススキの束」であって、茅とは呼べません。参加者の皆さんも「なぜ屋根葺きに来て、茅拵えを手伝わされるのか」納得しかねることもあったことと思います。
しかしながら、自然の産物である茅は工業製品のようには生産管理できません。雪が積もるとススキは潰され折れてしまって、茅として使えなくなってしまいます。
今年は初雪が重く、降る時期も早かったため、阿蘇でも雪に追われて刈り倒しておいた茅を、雪の下から掘り出して束ねたそうです。本来なら商品として受け取れるような品質ではないのですが、良質な茅を毎年産出して頂いている茅場だけに、天候不順が原因なら可能な範囲でこちらも協力させてもらうことにした次第です。
カヤマル参加者の皆さんには、十分な説明も出来ずお付き合いさせてしまって、申し訳ありませんでした。
sh@