ついこのあいだ、藍那ではたどたどしかったウグイスも、すっかり上手にさえずるようになりました。今日のように曇った日には藤の花が一段と香りを放ち、いつの間にか満開になっている事を知らせてくれます。
カエデの若葉は伸びきり、クスノキが古い葉を落とし始めました。
ツツドリがその名の通り、筒の底を叩くような声で鳴いています。
これは銀杏の黄葉、ではなくて、花です。銀杏がこの季節にこんな花を散らすなんて、今まで気がつきませんでした。
さて、いつまでも続いていた軒付けもようやく後半。
押さえ竹を止める針金を受けるために、屋根裏にもぐり込みます。
寺院の小屋裏は、跳ね木やら飛燕垂木の尻やらいろいろあってややこしく、針受けをするのも大変です。まあ、これでもましな方。
神社によくある化粧天井が張られていると、針受けは完全に無理なので、外から手を突っ込んで押さえ竹を縫い止める事になります。
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