薬師門は大きなシラカシとムクノキに挟まれて建っているのですが、ここ数日カシの木からドングリが降るようになりました。
11月にしては暖かすぎて気味が悪いものの、外で仕事をするには最適な気候の中で、葺き上げは順調に進んでいます。
「マキワラ」も取り外したものを参考にして新しく作り直しました。丁稚サガラの力作です。
古いものはやはり稲ワラを芯にしていましたが、耐候性に配慮して今回はススキ100%としました。
古い棟を解体したので、葺き上がって行くにあたって目安となるものが無くなりました。
新調したマキワラが上手く収まり、「蓑甲(ミノコ)」のかたちがきれいに四隅で揃うように、相談しながら葺いて行きます。
慣れない関東風の屋根に挑戦しているので、四つの角をそれぞれ受け持っている職人同士で、息を合わせて葺いて行くことが殊更重要になっています。