清漣亭の現場では禅定寺やかやぶき音楽堂をお手伝いしたヤマダさんに、今度は応援に来て頂いています。
ヤマダさんは最近蕎麦打ちに凝っているらしくて、手打ち蕎麦で飲み会となりました。
蕎麦を打つ親方の脇でこねる弟子のナカモリ君。何の師弟?
素人の蕎麦でも打ち立ては格別です。
食べる方はまかせて下さい。
さて屋根の方も、もちろん日々進行しています。
茶室のような小さな屋根は、軒を付けた茅の穂先がもう棟に届きそうになります。
それではすぐに葺けてしまうかというと、茅葺きは茅を固定するために竹で押さえるところが屋根表面から深いところにありますし、さらに竹より奥の茅も「余った」部分ではなく、そこをしならせたり押さえたりして、それらが全て表面の仕上がりに関係して来ます。
つまり軒から棟までが短いと、屋根の深いところで表面を具合良く収めるための工夫をする余地が少ないということであり、難しいコーナーの数も屋根の大きさに関係なく4つある訳ですから、小さな屋根ほど茅葺きは手間がかかり難しくなります。
加えて茶室のように天井が張ってあると、竹を押さえる針金を垂木にかけるために屋根裏に上がることが出来ませんから、外側から茅を割って手を屋根に突っ込み垂木を探ることになります。
これがまた結構な手間なので、美山で民家の屋根を葺くようには作業が進みません。