天橋立の周りでも桜が満開となりました。
冷え込んだ先週とは打って変わって、春爛漫の陽気が続きます。
軒の上側も無事に付け終わりました。
水切りの位置が決まって、これを基準に屋根全体を葺いて行きます。
両端のコーナーの部分を先につけます。角付けと呼ぶ工程で屋根のかたちがここで決まりますから、腕の立つ職人が担当します。
ヨシは滑りやすいので、滑り止めに板を立ててから並べます。
短く切ったヨシと長いヨシを何層にも積み重ねて葺いて行きます。
長いヨシばかりだと奥の方が高くなり過ぎてヨシが次第に起き上がってしまい、押さえの竹が屋根の表面へ押し出されて来てそこから雨漏りしてしまいます。
短いヨシばかりではしっかりと固まった屋根にはなりません。
右から左へと工程が進む途中です。
様々な長さのヨシを使い分けながら積み重ねて並べ、最後に押さえとなる長いヨシを並べて、ひとつ下の押さえ竹から針金を取り足場用の丸太で挟んで仮に固定します。
滑り止めの板を外して、屋根のかたちに叩き揃えます。
叩き揃えた時に両端のコーナーと高さが合うように見越して、あらかじめ並べるヨシの分量を調節しておきます。
この後、仮押さえの丸太を足場にして押さえの竹を下地から縫い止めて固定します