引き続いて大野のSa邸です。
田植えの時期が近づいても、寝かされたままの休耕田が増えて行くのは寂しい(少々恐い)ものですが、こうして一面の花畑になってしまうと、それはそれできれいだな、とも感じてしまいます。
さて、雑木の下地です。あまりにひどい凹凸やずれた垂木は直す必要がありますが、今回はそこまでひどくはありませんでした。
下地の竹は傷んだものを取り替え、使えるものは再利用して、緩んだ縄をかけ直して行きます。
そして、軒先に真っ直ぐな茅を選んでかきつける編み付け。
そして葺き材の茅を屋根に対して角度を持たせて葺いて行けるように、テーパーのきつい稲ワラをとりつけます。
稲ワラの上の2列の竹は、上が下地竹とはさんで稲ワラを止めているもの。下は仕上がった屋根を軒下から見上げた時、稲ワラと茅との境のラインが真っ直ぐ通るように挟み込む割り竹です。
稲ワラの上に解体した古屋根から選別した穂先の茅、短めの茅、そして新しい長めのきれいな茅の順に並べて押さえます。
これで軒の裏側となる部分は出来あがりました。