ランチは水辺のオープンカフェで。
水面は「しいたけのホダ木を沈めて水を吸わせるための池」ですが・・・
オシャレだなあ w
さて、下地を直したら軒付けです。
ここで屋根のプロポーションが決まってしまう勘所ですが、小間(妻側)を葺き替えるときに今回のように大間(平側)があまり傷んでいなければ、大間のかたちに合わせながら間違いが無いか確認だけしておけば良いので、手早く作業が進行します。
例によって茅の小束をかきつけた上に稲ワラを並べて、これから茅を葺いて行く際の角度を稼ぎます。
一旦縫い止めた藁の上に、また短い材料を並べてさらに角度を稼ぎ、最後に長く丈夫な茅を選んで並べてから竹で縫い止めて押さえます。
短い材料には今回豊富に再利用できた、古茅のうちシン(半分に切った穂先の方)を使いました。
テーパーがきつく乾燥し切った古茅のシンは、軒裏に用いて屋根の重さを受け止めつつ角度を稼ぐにはもってこいの材料です。水濡れに対しては弱いのですが、軒の裏側は雨がかからない場所なので問題ありません。
軒を押さえた長い茅の上にはきれいに揃った茅を選んで、根本の方だけが屋根の表面に出るようにしてまとまった厚み葺き並べます。
軒の水切りになる部分で、屋根全体で最も多くの雨水が流れますが、最後まで風化せずに形を保って欲しい場所でもあるので、良い材料を選んで手間を惜しまずにつくっておきます。