カヤマル2日目も朝から快晴です。
地下足袋で足下を固めて、いざ現場へ。
今日は茅を葺く作業に参加します。
まず茅を扱う注意事項に耳を傾けます。
適切な勾配となるように、長い茅と短い茅を重ねて並べます。
置くのではなく、きれいに並べなければなりません。でも長い茅は真っ直ぐにするのはとりわけ大変です。
並べた茅は足場の丸太で仮止めします。
「トックリ結び」を習って針金で止めて行きます。
仮押さえした茅を叩き揃えて屋根の形を作って行きます。
叩き方が足りなくても、叩き過ぎてもいけません。しかも、結構力がいるので大変です。
揃えた屋根は竹を針金で縫い止めて固定します。
押さえの竹は奥過ぎても手前過ぎても問題を生じてしまうので、叩いて変わったりする屋根の形を読んで、適切な位置に固定する必要があります。
屋根の裏側の人と2人ひと組で、大きな針の先にかけられた針金を掛けかえながら、針金を垂木に縫い止めていきます。
針は垂木のすぐ際に差し込まなければ、針金を締めた時に茅を寄せて割ってしまうので、雨漏りの原因になりかねません。
裏側の人は表で針を差す人に声をかけて、垂木の際に誘導してあげます。
その頃、茅のストック場所では、茅を所定の長さに切断して、勾配を調整するための短い茅をせっせと作っています。
茅を切るための「押し切り」という道具を使うのも、ほとんどの方が初めてです。
作った切り茅は現場に運んで、リフトに乗せて足場の上に。
4面ある屋根のあちこちを葺いていますから、必要とされる場所まで運んでおきます。
今日は雨養生のシートをかけて帰りましょう。
下地の竹が上の方まで組まれたので、シートをかけに上がるのも足場が出来て随分楽になりました。
お風呂は近くの料理旅館「きぐすりや」さんが使わせて下さいました。
休憩用に趣のあるお座敷も使わせて頂いたので、昼間の疲れをゆっくりと癒すことができました。