「笹葺きパートナーズ」によって進められていた丹後での笹屋根の葺き替えが、4年越しで仕上がったということで納会にお呼ばれして来ました。
山が生業の場で無くなった時代に、最も合理的な材料としてトタンが被せられた丹後の茅葺き民家ですが、里山の再生を地域の活性化に繋げる途を拓くことで、こうしてまた笹で葺くことが合理的だという社会の在り方を、選択肢の一つとして掲げることも充分可能になります。
アリゴシから下はまだ仕上げの刈込みが入っていないので、逆葺きで笹の葉を外に出して葺かれた笹屋根の特徴を見ることができます。
水はけは良く無いかもしれませんが、このままの雰囲気も捨て難い気もします・・・
金属製の刃物が無い時代には、ヨシやススキを効率よく刈り集めることは無理だったと思うので、縄文、弥生の復元住居には、笹葺きを積極的に活用してもらいたいものです。