月別アーカイブ: 2008年2月

0229 刈込み

棟も無事に収まり仕上げの刈込みが始まっています。
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屋根ハサミで茅葺き屋根の表面を刈り揃えて行きますが、一番丈夫な茅材の根本の部分を刈りすぎることの無いように、葺いて上がる段階できちんと屋根の面を出しておかなければなりません。
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傷んだ根本やケバをわずかに刈り揃えて行くことで、丈夫で美しい屋根の仕上がりを目指します。

刈込むハサミの先に太陽の暈の虹の環が。
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幻想的できれいな風景ではありますが、明日からの天気が心配です。

0224 まだ雪の季節

さらに反対側の屋根も葺き上がり、いよいよ棟を積もうという時に、また雪で足止め。
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瀬戸内気候で本来なら冬場に乾燥して天気の良い日が続く神戸では、冬は茅葺き屋根葺き替えの好適期なのはずなのですが。

そういえば一昨年に交流民家を葺いた時も、神戸らしからぬ雪の多い年でした。
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藍那は雪と縁があるのか?

0221 続々・葺き上げ

葺き並べた茅の穂先が棟を越すようになったら、片側の屋根だけを先に葺き上げてしまいます。
両方から並べたら押し合いになってしまいますので。
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押さえ竹や縫い止めた針金に負担をかけないように、なるべく多くの人数で並んで掛け声をかけながら、息を合わせて押さえ竹を踏み固める様は、見ていると楽しいというか滑稽でもあります。
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しかし、体重をかけて引っ張っている針金が万一切れた場合に備えてバランスをとりつつ、渾身の力で踏み固めるのはなかなかの重労働です。
何より、地下足袋で竹を踏みつける足の裏が痛い。でも、靴でやると力の加減が出来ず竹が割れたりして具合が悪いので。

そんな苦労を重ねつつ片側の屋根は葺き上がりました。
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0216 茅刈り体験会カヤカル'08@淀川

2年振りにヤマダさんの手入れされている淀川十三干潟でのカヤカルを開催しました。
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予定していた開催日に雨が降り翌日に順延となったことで、参加して頂けなかった方も多く出てしまいましたが、参加された方にはヤマダさんから手厚い指導がありました。
それにしても今年はゴミが多いなあ。

梅田の本当に目と鼻の先で、茅葺きの材料となるヨシが何百年も変わらず刈り取られています。
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カヤカルが梅田で暮らしたり、働いたり、学んだりしている少しでも多くの人たちに、そのことをまず知って頂く機会になればと思います。

梅田の目と鼻の先でこんなにも深く自然と関わることができる、その楽しさを。
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0213 雪の季節

所用があり美山の自宅の様子を見て来ました。
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今シーズンは晩秋にカメムシが多くて嫌な予感がしていましたが、やはり雪の多い冬となってしまいました。
「カメムシの多い年は大雪」

雪が積もらないように軒先の足場板は全てはずしてあるので、雪下ろしをしようにもあがることも出来ません。
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まあ、屋根の上においておけば晴れた日には溶けるし、これ以上は積もらないだろうと思っていたのですが・・・一週間ほどあけて行ってみると更にひどいことに。
春まで無事なのを祈ることしか出来ません。

カメムシの多い年だからなのか、神戸の藍那まで雪に見舞われることが多くなってきました。
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本格的な雪の季節になっては、茅屋根葺きは捗りません。

0208 葺き上げ

既に難しい軒の部分は済ませてありますから、どんどん葺いていきます。
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並べた茅を屋根に固定する押さえ竹を締めつける時には、なるべくたくさんの人数が並んで呼吸を合わせて踏みしめます。
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ひとりで締めると押さえ竹や、それを縫い止めている針金に負担がかかって折れたり切れたりするし、もちろん並んで締めた方が良く締まるからです。

あいな亭に集まったメンバーほぼ全員がこちらへスライドして来てくれているので、葺き上げはぐんぐん進みます。
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0205 Welcome back

さて、「あいな亭」は竣工しましたが、藍那での屋根葺きはまだ終わっていはいません。
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ストロウベイルハウスの屋根がまだ途中だったのを忘れてはいませんよね?

暫く放っておかれた屋根を手直しして破風板を取り付け、のべ茅を入れて葺き上げ再開に備えます。
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こちらはすっかり足場が解体されて全景が現れたあいな亭。
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神戸市内でも有数の規模の大きな茅葺き民家だったこの家。解体される前にも何度も通いましたが、こうして見ると随分と雰囲気が変わりました。
屋根はオリジナルに忠実に葺いたつもりでしたが・・・建物は建っている場所にも、長い時間や人々の想いの込められた必然がありますから、古材を用いても移築すればその歴史を引き継ぐことは難しいのかもしれません。
もちろん解体されてしまうことを思えば、ここ藍那の里山公園で新たな歴史を刻みはじめたことは、とても喜ばしいことですけれども。

0202 続々・刈込み

軒裏が落ちたら最後に軒先を刈込み仕上げると、軒端が決まって完成です。
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毎日繰り返して来た掃除もいよいよ最後の仕上げ。仕上がった軒端を傷めないように、シコロ屋根の瓦も傷めないように、しかし念を入れてきれいに。
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藍那の現場のために集まってくれた手伝いチームの皆さん、一つの屋根をついに仕上げるまでになりました。

職人も手伝いもこの屋根のために集まった全ての人が、それぞれ自分の仕事をやり遂げてついに大きな屋根が竣工しました。
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0201 続・刈込み

素屋根の解体が進んで、葺き上がった茅葺き屋根の全体が姿を現しました。
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こうして外から見ても、やはり大きいです。

棟から順に足場の丸太を外しながら下りて来た刈込み作業は、全ての足場丸太を外して軒裏の仕上げにかかっています。
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