月別アーカイブ: 2008年2月
0224 まだ雪の季節
さらに反対側の屋根も葺き上がり、いよいよ棟を積もうという時に、また雪で足止め。
瀬戸内気候で本来なら冬場に乾燥して天気の良い日が続く神戸では、冬は茅葺き屋根葺き替えの好適期なのはずなのですが。
そういえば一昨年に交流民家を葺いた時も、神戸らしからぬ雪の多い年でした。
藍那は雪と縁があるのか?
0221 続々・葺き上げ
0219 続・葺き上げ
0216 茅刈り体験会カヤカル'08@淀川
2年振りにヤマダさんの手入れされている淀川十三干潟でのカヤカルを開催しました。
予定していた開催日に雨が降り翌日に順延となったことで、参加して頂けなかった方も多く出てしまいましたが、参加された方にはヤマダさんから手厚い指導がありました。
それにしても今年はゴミが多いなあ。
梅田の本当に目と鼻の先で、茅葺きの材料となるヨシが何百年も変わらず刈り取られています。
カヤカルが梅田で暮らしたり、働いたり、学んだりしている少しでも多くの人たちに、そのことをまず知って頂く機会になればと思います。
0213 雪の季節
所用があり美山の自宅の様子を見て来ました。
今シーズンは晩秋にカメムシが多くて嫌な予感がしていましたが、やはり雪の多い冬となってしまいました。
「カメムシの多い年は大雪」
雪が積もらないように軒先の足場板は全てはずしてあるので、雪下ろしをしようにもあがることも出来ません。
まあ、屋根の上においておけば晴れた日には溶けるし、これ以上は積もらないだろうと思っていたのですが・・・一週間ほどあけて行ってみると更にひどいことに。
春まで無事なのを祈ることしか出来ません。
カメムシの多い年だからなのか、神戸の藍那まで雪に見舞われることが多くなってきました。
本格的な雪の季節になっては、茅屋根葺きは捗りません。
0208 葺き上げ
既に難しい軒の部分は済ませてありますから、どんどん葺いていきます。
並べた茅を屋根に固定する押さえ竹を締めつける時には、なるべくたくさんの人数が並んで呼吸を合わせて踏みしめます。
ひとりで締めると押さえ竹や、それを縫い止めている針金に負担がかかって折れたり切れたりするし、もちろん並んで締めた方が良く締まるからです。
0205 Welcome back
さて、「あいな亭」は竣工しましたが、藍那での屋根葺きはまだ終わっていはいません。
ストロウベイルハウスの屋根がまだ途中だったのを忘れてはいませんよね?
暫く放っておかれた屋根を手直しして破風板を取り付け、のべ茅を入れて葺き上げ再開に備えます。
こちらはすっかり足場が解体されて全景が現れたあいな亭。
神戸市内でも有数の規模の大きな茅葺き民家だったこの家。解体される前にも何度も通いましたが、こうして見ると随分と雰囲気が変わりました。
屋根はオリジナルに忠実に葺いたつもりでしたが・・・建物は建っている場所にも、長い時間や人々の想いの込められた必然がありますから、古材を用いても移築すればその歴史を引き継ぐことは難しいのかもしれません。
もちろん解体されてしまうことを思えば、ここ藍那の里山公園で新たな歴史を刻みはじめたことは、とても喜ばしいことですけれども。