帰る前に3週間弱滞在した水海道(茨城県常総市)をご紹介します。
と、いっても僕も来てみるまで名前も知らなかったのですが。
鬼怒川の水運で栄えた町だそうで、往時を偲ばせる立派な建物がたくさん残っています。
引き込み線の残る大谷石の倉庫。
水運から鉄道へのシフトは滑らかに進んだようで、先見性の高い土地柄だったのでしょうか。
現在でも首都圏へのアクセスが良いせいか、古い街並を残しながら空き家は多くありません。
何故か金物屋さんがたくさんあります。鍛冶屋さんが多かったのでしょうか。
市街を外れた家々は、立派なシラカシの垣を巡らしています。
筑波山がそびえる他はどこまでも平らで、冬には空っ風がきつそうです。
でも、風の強い翌日に晴れると雪を頂いた日光の山並みから富士山まできれいに見えて、広々とした風景には地元の京都北山では考えられない爽快感がありました。
関東ってやっぱり違いますよね。
関西(といっても主に京都)はこっちからいってもあんまり違和感ないのですが、関東って違います。
まあ、私が見ているのはどうしても庭木の剪定とかになっちゃうんですけど・・。
大谷石の倉庫素敵です。じっくり見てみたい。
ceico さん、コメントありがとうございます。
岐阜富山あたりまでは関西の常識に染まった目で見ていても、それほど違和感を感じることはありませんが、やはりアヅマの国は違いますね。
茅葺きに限らず色々と新鮮です。
関西ではほとんど見かけない大谷石の蔵や倉庫も、味わい深くてひとつ欲しくなります。
せっかくですので別の大谷石の農協倉庫の写真をもう一枚。
この追加写真すごいです。
鳥肌が立ちました。
パーフェクトです。
大谷石は石が柔らかいのでそのむくもりを感じます。
ツタが這い、錆びた標識、畑とも花壇ともいえない場所。
こういった場所をつくりたいです。
しかし、この画像をみると一時期、日本でイングリッシュガーデンブームがあった理由がわかる気がします。
結局、昔見ていた風景をイギリスに見たのではないでしょうか?
なるほど、
道ばたの倉庫をおっ、と思って撮っただけで、言われてみなければそこまで良い絵だとは気付きませんでしたが・・・
僕がイギリスのカントリーサイドで暮らして思ったことは、イギリスの自然は良くも悪くも人間に飼いならされた自然だということです。
人の手が行き届いた環境で、アナグマやコマドリやウサギが、その環境が明日も来年もあり続けることを疑うことなく、安心して暮らしていました。かつての日本の里山と同じように。
庭に関しては素人なのですが、コッツウォルズヒルズや湖水地方が日本人に人気があるのは、日本人にとって懐かしく安心できる風景だからなのではないかと思いました。