研修なのでヘッジトリマーは封印して、屋根ハサミを使って刈込みます。
茅屋根は棟から軒に向かって、足場の丸太を外しながら順に仕上げていきます。
パワーツールが日常的に用いられる大工さんと違って屋根屋の現場は、葺いているあいだは茅を捌くガサガサという枯れ葉の擦れる音、仕上げに入るとシャキシャキとハサミを入れる音だけが響いていてとても静か。だったことを思い出しました。
最近ではタワーリフトやインパクトドライバーやヘッジトリマーやブロワの音が賑やかになって来ているもので。
茅葺きの単価を下げるための努力は怠れませんが、美山が世間から取り残された井戸の中だった頃を、少し懐かしく思い出してしまいました。
茅葺きはどうしても茅くずの散らかる仕事なので、毎日の掃除も大切な仕事のうちです。最後にあらためて念入りに掃除。
そして無事、竣工しました。
筑波流の屋根に通常の仕事では許されないくらいに、じっくりと時間をかけて取り組むことが出来た今回の研修は、慣れないがための苦労も多かったとはいえ毎日が新しい発見の連続でした。
ご苦労様でした!
美しい仕上がりですね!
今度、よろしくお願いいたします!
ひょえ〜
前回と比べ物にならないほど美しいですね。
実は前回の画像は「ん?」という感じだったのですが、これが仕上がりなのですね。
「美」です。
職人の仕事は掃除で決まる。
これが結構大変なんですよね。
青原さとし さん、ceico さん、コメントありがとうございます。
>青原さん、
都合が定まらずご迷惑をおかけしています。
こちらこそよろしくお願いします。
>ceico さん、
茅葺き屋根は仕上げのハサミを入れると見違えるので、職人にとってもお施主さんにとっても楽しみな瞬間です。
一方で職人にとっては葺く段階での間違いやごまかしが、刈り込みの時に全てあらわになってしまいますから、ここまでの仕事に手抜かりがあればストレスの多い作業にもなりかねない、恐い瞬間でもあります。
やはり掃除はすべての基本です。
庭師の方の場合は生き物相手の掃除をされているので、手作業でていねいにされる部分が多く、特に大変なのではないでしょうか。