丸太の垂木を整えて並べ固定した上に、カヤオイ(茅負い)の角材を取り付け、エツリ(横竹)を結束して屋根下地が完成しました。
アリゴシから上は、大工さんが新しく作り直されている破風板の到着を待って。
最初に淀川河口域産のヨシをひとつかみ分ずつ藁縄でかきつけて止めて行きます。
その上に均等な厚みに並べた稲藁を、竹で押さえて下地に針金で縫い止めます。
さらに半分に切ったススキの穂先を中心にして並べた上に、長く丈夫なススキを並べて一緒に竹で押さえて止めます。
稲藁、切ったススキと短い材料を2回重ねたことで、次に葺き並べる茅は下地の勾配に対して角度を付けて屋根に置くことができるようになりました。
淀川河口域産のヨシ!?
一昨年、野鳥観察に連れて行ってもらった場所は、淀川河口のヨシ原でした。セイタカアワダチソウの勢い以上に、見渡すかぎり一面ヨシでした。あのヨシのことかな〜高槻からバスで20分ほど乗ったところです。
とまとん さん、コメントありがとうございます。
かつては京都の巨椋池から大阪湾まで、一面に広がっていたはずの淀川水系のヨシ原も、今は数えるほどになってしまいました。
しかし、残されたそれぞれはなお、都市に隣接して俄に信じ難いほどの広大な草原です。そして、その自然は人の手によって営々と手入れされて来た自然です。
ヤマダさんの淀川のヨシ場は、新御堂筋と阪急の鉄橋に挟まれた区間です。一体は十三干潟と呼ばれて、西日本最大のツバメのねぐらとなっているそうです。