今年も茅刈りの季節は終盤を迎えつつあります。
毎年の刈り取りで手入れされていてこそ、このように茅として優れたススキを得ることもができますから、屋根葺きに忙しいからと行って刈り残すことは出来ません。
丹後で笹葺き民家を再生しつつある立命館大学の丹後村おこし開発チームのメンバーが、茅刈りの様子を見学がてら手伝ってくれました。
「笹刈り」には慣れた彼等も、「ススキ刈り」には興味津々の様子。
我々が茅刈りに使う鎌は、枝払いなどに用いる両刃の木鎌。
色々試してこれに落ち着きました。
良く研いで使うことが良い茅を得るためには肝要。自身の疲労も軽減されます。
住宅地の幹線道路の法面で茅葺き民家の葺き材が生産されているとは、この道に車を走らすドライバーの方々は思いもよらないことでしょう。
しかし、この場所が他と比べて「きれい」であることに気付いておられる方は、少なくも無い様子。
茅刈りの楽しさを伝える手段を考えて行きたいと思います。
刈り取った後に残るススキの葉やハカマ、雑草などのゴモク。そのままにしておくと翌春の芽吹きの妨げになります。
昔はその場で燃やしていましたが、住宅地のなかで火を使う訳にも行きませんから、きれいに掃き集めて畑の土へと還します。
しおざわさん。お世話になってます。先日は英国でのとても興味深いお話を有難うございました。
ちょくちょく拝見させていただいてたこのブログに見覚えのある光景が…。笑
今回の茅刈りで人間は食物連鎖の頂点ではなく環の中のひとつに過ぎないのかな?と、またひとつ視野の広がる経験をさせて頂き有難うございました。今後とも宜しくお願いいたします。
加古川くん、コメントありがとうございます。
こちらこそお世話になっています。いつも自分と自分たちを客観視しようとする姿勢には、感心させられています。
人間が食物連鎖の頂点ではなさそうだ、と気付いた時、僕は嬉しかったですね。孤高と呼ぶにせよ、独りよがりと呼ぶにせよ、てっぺんは寂しいですから。