毎年9月1日は、砂木のお堂の月遅れの八朔のお祭り。
まず朝から集落総出で林道の草刈り日役に汗を流します。
仕事の都合で田舎に引っ越して来た当初は、高い住民税を払っているのに管理作業が住民に義務化されていることに反発を覚えたものでした。でも日々の暮らしに彩りを添えてくれる田舎の自然が、実は自然のものではなく先人たちの営みの積み重ねによるものだと気付いた時、自分の暮らしもそこに重ねて行く機会として、日役に参加するのは義務ではなく楽しみだと思えるようになりました。
それに、役得もちゃんとありますしね。
刈り払い機を振るいながら防獣柵に絡んだヤマノイモのムカゴを摘んでいると、たちまちポケットが一杯になりました。
明日のお弁当はムカゴご飯。
午前中に草刈りを終えて、昼からはお堂の周りで盆踊りの準備。
すっかり支度が整ったら一旦家に帰って汗を流し、お地蔵さんにお経を上げてから持ち寄ったご馳走を広げて、村の人たちみんなで頂きます。
気持ち良く酔った顔に夕方の風が心地よく吹く頃には、三々五々引き上げて行きますが、中には話に熱が入って暗くなるまで語り合う人たちも・・・
そしてすっかり日が暮れてしまうと、浴衣に着替えて再びお堂の周りに集まり、盆踊りが始まります。
お堂の中では三度酒宴の花が咲いているようですが・・・
屋根屋さんの日記は、いつもほのぼのとしていて、しかも大切なことを教えてくださいます。
心の通った重みのあることばに、時にハッとさせられます。ありがとうございます。
田舎生活は、都会で、便利にらくちんに暮らしているわたしには想像つかないほど、大変なことが多いのではないかと思います。
苦労を、よろこびや楽しみとして、つつましく感謝しながら日々暮らしておられる姿に頭がさがります。
むかごごはん、私は食べたことがないので味を知らないのですが、やっぱり秋の味がするのでしょうね〜
とまとん さん、コメントありがとうございます。レスが遅くなり申し訳ありません。
とまとん さんの日記は、身のまわりの人や自然との繋がりを喜ぶ日々が綴られていて、読んでいてとても心豊かになります。
縁を大切にすることが、幸せになるための第一歩なのだと気付かせて頂いています。こちらこそ、ありがとうございます。
ムカゴは小さくてもちゃんと山芋の味がします。ご飯と一緒に炊き込むと素朴な美味しさです。