砂木の家では、いよいよ壁塗りが始まります。左官屋さんと昨年夏から寝かせた壁土を1年振りにひろげたところ、混ぜ込まれていた藁スサはすっかり溶けて、まるで髪の毛のようになっていました。
そこに軒刈りででた藁スサを加え切り返して行きます。
さらに同量の新たな壁土が運ばれて来ました。
古い土、新しい土、藁スサをブレンドして、壁に塗る土をつくります。
良い壁を塗るためには、三者を良く混ぜ合わせることが肝要。
土にさわっているうちに百姓の本性が目覚めたサガラは、いつの間にか裸足で手に鍬。
柔らかな秋の日差しの中で土と戯れています。
土は重くて体力のいる大変な作業です。このうえ寒かったら果てしなく辛くなるところですが、素手素足で泥に触れる感触は、原始的な快感を呼び覚ましてくれます。
何としても暖かな季節のうちに壁塗りをしておきたかった理由の一つです。何とか間に合いました。