菜種梅雨の過ぎた青空を背景にコブシの花が咲いています。
竣工に至って、勝坂遺跡にもようやく本格的な春が訪れたようです。
棟を無事に積んだら、手直しが必要な場所を仕上げつつ、足場の丸太を上から順番に外して下りて来ます。
丹後で今も行われる笹葺きの葺き替えの際には、きちんとハサミで刈り込んで仕上げますが、今回は葺きっぱなし。縄文時代にはハサミは無かったでしょうから。
池に落ちた犬みたいに濡れそぼっていた笹葺きも、久々の陽射しを受けて毛並みがふさふさして来ました。
実は以前から、逆葺きの笹葺きの風合いを活かすために、ハサミ仕上げ無しの屋根も見てみたいと思っていました。
風が吹くとさわさわ揺れてきれいです。同時に葉っぱがはらはら落ちて来るので掃除は大変かもしれませんが。
「使用前」「使用後」という感じ?
まるで違うのに、並んで建っていると仲が良さそうです。
たくさんの人たちが手技を携えて集まってくれました。おかげで、縄文の人たちの気持ちに近づくことができたからでしょうか。
勝坂遺跡公園は2010年4月からオープンしています。事前に申し込めば笹葺き、土葺きの中にも入れるそうなので、お近くにお越しの際はぜひ訪ねてみて下さい。
なんとなくモダンアートみたいですね。
最低限の潔さというか。
笹葺きのモジャモジャ感・・・・。
すごく親近感が沸くのはどうしてでしょうか。。。。
茅葺きは本当に様々な表情を持っていて
面白いですね!!
ichide さん、mizuta 君、コメントありがとうございます。
>ichide さん、
シンプルにメッセージを伝える、インスタレーションだと思って葺いています。
機会があれば、ぜひ訪れて実際に見て、中に入ってみて、メッセージを受け取って下さい。
mizuta 君、
みんなのおかげで、とても良い屋根が出来たと喜んでもらえました。ありがとう。こういう意外性のある屋根も良いよね。
今後もつくりっぱなしで終わらないで、笹刈りや差し茅を通して、関わりを持ち続けて行きたいものです。その時には、またぜひ!ご一緒に。