神戸市北区役所主催の茅刈りイベントの会場として刈らせてもらっている、花山中尾台の茅場の様子を見に行って来ました。
ここ数年茅刈りを続けて来た事で、茅になるススキの葉は良く繁るようになって来たのですが、ススキの花である尾花だけが立ち枯れてしまう事が続いているのです。
しかし、時既に遅し。青々と繁るススキ野原の中に、若白髪のように混じる枯れた葉は、これから尾花をつける棹となるはずだった葉です。
刈れた葉の付け根を見ると、尾花のつぼみ(という言い方で良いのか?)が納めらてていた部分が狙い撃ちに、無惨に喰い破られてしまっています。
冬の茅刈りイベントで見た状況と全く同じです。
ここには既に下手人の姿はありません。
茅刈りを繰り返す事で雑草だらけだった斜面がススキの生い茂る野原になりつつあるのに、秋になっても一面の尾花が銀色に陽に輝くさまを見られないのは、ご近所に何とも申し訳ない思いです。
何より毎年種を飛ばせないままでは、ススキの今後が心配です。
せめて犯人の顔だけでも拝んでやりたいと、原っぱをかき分けようやく見つけ出しました。
入り口?らしき小さな穴が上下にひとつずつ。しかし喰い破って出て来た様子はありません。
で、中に居たのがこれ。
酷い写真で失礼かとは思いますが、どなたかこれが誰だかご存知の方がおられましたら、ぜひとも教えてくださいませ。
※ニカメイガの幼虫のようです。山本正臣 http://twitter.com/#!/hitakijo 様が教えて下さいました。
もう2本、穴あきのススキを見付けて家に持って帰り、どんな成虫になるか確認したかったのですが、ススキがすぐに枯れてしまい失敗でした。
相手がわかれば来年対策も考えられようというものですが、幼虫だけ、それもこんなピンぼけ写真だけで同定なんてできるものなのか甚だ不安ですが・・・
ほお・・・・こういう問題がありますか、
環境が変わってきたのだろうか?
古来、あったのだろうか?
ichide さん、コメントありがとうございます。
住宅地の中でこの一画だけ手入れしている事が、ニカメイガを集める事になってしまったのかもしれません。
ナラ枯れを起こすカシノナカキクイムシも、温暖化とかで生息域を広げたのではなく元々その地域に居た遺伝子群だそうです。変わったのは虫ではなく木を伐らなくなった人の方、ということのようです。
かつては刈り取り後には火入れをするのが当り前だった訳で、茅刈りひとつでもいちいち行為には意味があるのだとあらためて知りました。
とうとう犯人の正体がわかりましたね。
きれいに手入れされた茅場が
虫にとっては格好の餌場になるなんて皮肉。
昔のように火入れができれば、
こんなことも少なくて済んだのでしょうが。
今後の処理、また教えてくださいませ。
花がたみ@かたかご庵 さん、コメントありがとうございます。
正体は突き止められたのですが、
何だか悩みは広がるばかりの状況です。
詳しい人を訪ねて
お話しを聞かせて頂くことからですね。