全国茅葺き民家保存活用NWの シンポジウム会場ともなった、八多町の茅葺き公民館の葺き替えに備えた茅刈りが、今年も地元自治会と八多中学校の生徒たちによって行われました。
茅葺屋も神戸市北区役所「茅葺き係」と、ちょこっとお手伝いに行ってきました。
農村の暮らしの技を伝えながら世代間交流を深めるこのイベント。こういうかたちでたくさんの人たちが、茅葺きに触れて下さっているのを見ると、とてもうれしくなります。
実施にあたってはご苦労も多いかと思いますが、ぜひとも続けて行って頂けたらな、と思います。
この日の主役は地元のおじさんたちと、中学生・・・
それに、カヤネズミ(の古巣)!
昨年のイベントの際にこの茅場からは、僕が知る限り面積あたり最多の、この「茅ボール」が出て来ました。
(写真は昨年秋の現地で見付けた、カヤネズミの巣)
さすがに、農村地域で絶えること無く刈り続けられて来た茅場は違うな、と感心したものなのですが・・・
今年は全然出て来ません!
何故?どうして?
「みんなが茅を刈るのは、人の住処と同時にカヤネズミの棲み処をつくることにもなるんだよ」とか、ちょっとイイ話しをして格好つけようと企んでいたのに。
困ったなあ。
結局、昨年の倍近い面積を刈ったのに、全部合わせてやっと4つ・・・
大勢で刈るのが良くないのかな?・・・いや!まさか、それは昔から変わらないはず。
冷夏だったのとか影響したのかな?・・・そう言えば、ススキの生育も去年より良く無いな・・・
彼等は一体どこへいってしまったのでしょうか?
(写真は今年の春現場に、御殿場産の茅に紛れて、富士山麓からやって来たカヤネズミ)
shiozawaさん、こんにちは。
そちらは茅刈りシーズン! 青空のもと、気持ち良さそうです。
先日、地元新聞に金沢大学のある角間地区植生調査のさいに、カヤネズミの巣が見つかったと載っていました。
けっこう荒れ放題の山だからなのか、6年ぶりに、とありました。
カヤネズミは準絶滅危惧種にもなっていることを知り、人の手が入らなくなった現実も再認識しました。
それにしても、カヤネズミ君たち、いずこへ。
また帰ってくるといいですね。
花がたみ さん、コメントありがとうございます。
関西でも茅刈りシーズンはじまりました。
先日のシンポでは石川茅文研のSさんから、湯涌の茅刈りの様子を見せて頂けました。
林道沿いに延びる茅場が面白いですね。林床の保護にもなるし、カヤネズミもたくさんいるのでは。
それに何より、トラック乗り付けて茅が刈れるのが最高です!
金沢大はお城にあった頃に構内でカヤネズミ(の巣)が見付かった、という新聞記事を見た覚えがあります。(うろ覚えですが)
あの大学では里山に古民家を利用した研修施設を持っていると聞いて、茅刈りもすれば良いのにと、思ったこともありました。そういえば。
ネズミみたいにどんどん増える生き物が、絶滅を心配されるようになっているというのは、僕たちが都会に引きこもっているせいで、生きて行く場所を無くしている生き物がどれだけいるか、考えさせられます。
八多のカヤネズミは、来年は戻って来てくれるかな・・・