0809 ため池と竪穴住居

兵庫県立考古博物館ボランティアにより取り組まれている弥生時代の住居の復元に、ちょこっと顔を出して来ました。
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博物館のある東播地域は、日本有数の40,000 ! を超えるため池が独特の景観と自然を育んできました。
博物館のエントランスも今や希少種になってしまったオニバスが大きな葉を広げる池で、たくさんのトンボが飛び交っていました。

竪穴式住居の復元はボランティアの市民や学生等によって、全く業者の手を借りずに進められています。
材料の丸太や竹は近くの雑木林から伐り出して来たもの。葺く茅はため池に生えるヨシ。
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約2000年前、稲作が行われるようになった弥生時代には、すでにため池が造られていたといわれています。
ため池をめぐる人の営みと自然との関わりが、茅葺きの竪穴住居を介して甦って行けば素晴らしいことだと思います。

0808 棟を積む

やっとこさ、棟を積む日が来ました。
棟積みの工程も何度かご紹介していますが、何度でも繰り返します。よろしければご覧下さい。
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一番上まで葺き上がった茅を押さえる竹は、屋根裏のあらかじめ高さと水平を揃えた下地竹(セメダケと呼びます)に縫い止めます。棟の基礎となるこの竹の、前後左右の高さが揃っていることが安定した棟にするために肝要です。

棟と水平方向に茅を積み上げ、押さえ竹から取った針金で束ねて固定します。
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さらに親亀の上に子亀が乗るように、順に小さな束を積んで行きます。
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こうして屋根勾配なりの棟を積むのですが、美山の茅屋根は勾配そのものが急なので尖った棟になります。

基礎となっている押さえ竹を養生する意味で、半分に切った茅の穂先の方を並べて止めます。
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棟には杉皮を被せて雨から養生するので、ここに用いるのは軒裏同様に稲ワラを使っていました。
最近では屋根の耐久性を増すために、我々の仕事では雨のかかるところには茅の穂先も使わない傾向にあるので、ワラに代わって穂先はこういう箇所に活用しています。

0801 風景

真夏とはいえ夜明けの山里の空気はひんやりと肌寒い程です。
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茅バイトのアサヤンさんの入れてくれる、本格チャイでからだを目覚めさせて屋根に上がります。

ようやく棟近くまで上がって来ました。水平が保たれているかどうか、離れたところから見て確認します。
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新築なので、ご近所の家並に馴染んでいるかどうかも気になるところです。

人と自然の共生する、先人の営みの積み重ねよって生まれた里山の風景。
そこに相応しい1ページを重ねることが出来るかどうか。
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家の向きなどもご近所の建て方に倣っています。集落の人たちの体験話を聞いていると、やはりなるほどと思わせられることが多々ありますので。

そうした試行錯誤も繰り返しながら、まもなく棟を積むところまで葺き上がります。
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まあ、なかなか竣工しないのは、屋根屋の仕事が進まないからなのですけれども。

0729 リアル・サマータイム

思えば棟上げしたのがちょうど一年前でした。仕事の合間に進めているとはいえ、何とも時間がかかってしまっています。

日陰の無い屋根の上で働くには、あまりにも厳しい酷暑の季節。せっかく自宅で仕事をするので、以前から暖めていた夏向けのタイムスケッジュールを実行してみることにします。
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朝5:30、明るくなりはじめたばかりの涼しい空気の中で仕事を始めます。

7:30、朝日が顔を出すと、早くも刺すような日差しには力が漲っています。
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小休止して軽く朝食。

10:00になるともう屋根の上は灼熱。暑いというより熱くなっていくのをかわして、一旦撤退します。
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暑さはこれからが本番ですが、既に上から下まで汗まみれ。とりあえずシャワー。
シャワーを浴びるとスイッチがあらためて入るので、日陰に入って今度はデスクワークを続けます。

お昼ご飯はしっかり食べます。シェフのいる現場で良かったなあ。
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昼食後はハンモックで、1時間くらい気合い入れて寝ます。
茅葺き屋根の下のハンモックは、良い風が入って最高。うっかりするとそのまま溶けて無くなってしまいそうになります。

15:30に作業再開。まだ残っている熱も、日が陰るに従い流れ落ちて消えて行きます。
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日の出前、日の入り後に作業するので、虫、とくにブトに悩まされるのが難点ですが、夏の直射日光に曝されて寿命を削る思いをするのに比べれば、はるかにましです。

19:00頃、一日が終わります。
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お風呂に入って夕食を軽く手早く済ませ、明日の早起きに備えて寝てしまいます。
そのためにも昼間にデスクワークを済ませておかなければなりません。なかなかそう上手くは行きませんが。

一週間分の仕事を、ダイジェストで一日にまとめてみました。

0720 男鬼での葺き屋根

今年も滋賀県立大学人間文化学部有志「男鬼楽座」による、廃村「男鬼(おおり)」での茅葺き民家保全のお手伝いにやって来ました。
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昨年差し茅で補修した反対側の屋根を、今度はめくって葺き替えます。

山城萱葺き屋根工事のヤマダさんの指導で、学生達自身が足場に上って屋根を葺いて行きます。
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適切な職人の助力が得られれば、素人でも建築工事に参加できるのも、茅葺きの大きな魅力のひとつです。

屋根裏では針受けも学生達がこなします。
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屋根裏で地面の上で、テッタイ仕事を率いるのはヤマダさんの新しいお弟子さん、ナカヤマさん。

今回葺き替えに用いた茅は、トタンを被せて葺き替え用の茅がいらなくなった、ご近所の茅葺き民家からの頂き物だそうですが、男鬼楽座では自ら茅場の再生にも取り組んでいます。
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こうして実際に自分で葺いてみると、「良い茅」とはどういうものか良くわかるようになります。茅を刈るモチベーションもきっと高まるとことでしょう。

里山での営みの再興を試みる、地に足の着いた取り組みに触れて楽しい一日だったのですが、帰り道で目にする雑木林は昨年以上にナラ枯れの被害が広がっていて、気持ちが暗くなってしまいました。
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地球温暖化とか酸性雨とか様々な要因が重なっているのでしょうが、本来生態系の中で木を伐る役割を与えられているはずの人間が、化石燃料に過度に依存して薪や炭として木を伐らなくなってしまい、森が年老いた木ばかりになってしまったことも、大きな要因の一つに思えます。
屋根を葺くために身近な草を刈ると、豊かな草原が生まれる茅葺きという仕組みを通すと、人の営みと他の生き物たちとの関わりがとても良く見えて来ます。
男鬼に蒔かれた種が、自然と人の暮らしが織り成す里山全体の再生へと育って行ってくれることを願いながら、帰路につきました。

お知らせ

義理と人情のしがらみなぞあって、ちょいとイギリスまで屋根葺きに行っていたりしたもので、
すっかりご無沙汰してしまい申し訳ありません。
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サクラスタディーズ 080719
「草のリズムで暮らしてみる-茅葺きというライフスタイルについて」

主催者他方々のお力添えを頂き無事終了いたしました。

わざわざ足を運んで頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

0709 London

帰国する前に8年振りのロンドンを歩くことにします。

ロジャーさんの家のあるイーストアングリア地方の玄関口になるのはセントパンクラス駅。この辺は大英博物館の裏手でロンドン大学のカレッジが集まり、文教地区というか上野みたいな雰囲気でロンドンの裏口っぽく居心地が良かったので、8年前にはUCLのドミトリーに転がり込んで街歩きのベースにしていました。
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ところが、今回訪英してみるとユーロスターのターミナルがウォータールーからこのセントパンクラスに移転していて、界隈はすっかりロンドンの表玄関になっていました。
19世紀に建てられた天蓋のなかも国際駅のコンコースにされ、在来線のホームはえらい端っこの方に追いやられてしまいました。

でも、この立派な造りの駅舎にようやく相応しい役回りが廻って来たとも言えそうです。
なにしろセントパンクラス駅の三階から上は長らく利用されずに廃墟だったそうですから。
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使われない建造物を出番が来るまで放っておけるというのは、何ともうらやましい話しです。日本では地震対策を思うとメンテナンスの行き届かない建物を、街中に置いておくなど考えられないことですから。
グリムショーがデザインした美しいウォータールー国際駅も、いつかユーロスターに代わる誰かに活用される日まで大事に放っておかれることでしょう。

古い建物を大切に使い続けるのがロンドンなら、新しいハイテクデザインのビルを建てるのもロンドン。
茅葺き職人なぞしていながら何ですが、僕はロイズオブロンドンは好きな建物の一つです。
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この吹っ飛んだデザインのビルはしかし、一切装飾を削ぎ落として合理主義を極めた姿でもあります。それならば、茅葺きに限らず民家だって住む人の暮らしの中で合理性を突き詰めた姿です。

そして合理主義を形にするのは職人技。僕は溶接については全くの素人ですが、それでもこのステンレスの手摺は施工された溶接工さん誇りで輝いて見えます。
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建築家が数学的に現したデザインを、現場で職人の手技が世の中に産み出すというのも、社会的な経験の積み重ねによって研ぎすまされた技を承けながら、最後には職人のセンスが一滴加えられる伝統建築と、僕の中では重なるものがあるのですが、いかがなものでしょうか。

セントパンクラス駅にせよテートモダンにせよ、古い建物をレストアする手法は大胆ですが、建物とそこで過ごした人々の歴史に対する敬意を感じることができます。
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このドックランズの街並も、そうであればこそ人を引きつけ暮らす街として再生したのでしょう。

まあ、ロンドン五輪も決まって再開発の勢いには、次第に歯止めが利かなくなりつつある危うさも感じはしましたが。
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建設途中のビルはどれも格好良く見えますけれどね。
出来上がった後も美しい街並を築く建物であってほしいものです。

だらだら続いたイギリスシリーズ、ようやく終わりです。
おつかれさまでした。

0708 Property

日本では滅びゆく郷愁の対象と見なされる茅葺き民家が、イギリスでは現在でも住宅として大切に使われています。
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「やはり英国は文化程度が高いね」とか仰る方もおられますが、僕の感じる両国の違いは「茅葺き屋根の葺き替えに銀行がお金を貸してくれるか否か」。

そう言うと大抵怪訝そうな顔をされるのですが、要は不動産として流通しているかどうか。
イギリスでは不動産広告にも茅葺き民家が、他の物件と同列にしれっと載っています。
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イギリスでも茅屋根の葺き替えは決してお安くはありません。日本の一部のような公的な補助金も一切ありません。

でも、古い建物は時間という厳しい審判を経たことで、何がおこるかわからない新築より信頼できると考えて、どうせお金をかけるならば新築よりも古民家に手を入れて、という訳です。
もちろん、イギリス人らしい骨董趣味もあるのでしょうが。
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手入れの行き届いた古民家を住宅として求める大きな市場があればこそ、銀行も茅葺き屋根に喜んでお金を貸してくれます。

ただし、イギリスの夏は乾燥して木が腐り難い、台風が来ない、地震も無い、と、老朽木造建築に優しい気候風土の国です。日本では「古い家は立派」と言われますが、実際には立派な家しか残れず朽ちてしまう、日本の環境とは少し事情が異なります。

イギリスにはこんな茅葺きの長屋もたくさんあります。かつての小作人長屋で、古民家ですがはっきり言って安普請です。
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茅葺きのワンルームですよ!良いなあ。
とはいえ日本の気候条件では、イギリスほど気軽に古民家に暮らす訳には行きません。余程しっかりした造りか大幅に手を入れないと、安心して住むこともできませんから。

でも、30年の住宅ローンを組むのならば、30年後に資産価値ゼロ、ごみとなりかねない新築を買うよりも、時を経たことで建物としての信頼が証明された、古民家をレストアして暮らす方がおトクだし、暮らしにも彩りが添えられるという考え方は、日本でもアリだと思います。

0707 Zen garden

現場は竣工して足場も解体されました。
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始めにも述べましたが、この四阿は枯山水のお庭を眺めて瞑想する場所として建てられています。

そのお庭は、日本の禅庭を勉強されたイギリスの方が、禅の思想に基づいてデザインされたそうで、コピーではないと説明して下さいました。
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イギリスの材料を用いて、イギリスの伝統的な工法で、イギリスの職人によって造られた枯山水。石も(苔の養生のために寒冷紗がかけてあります)全てイギリスで探した石を使っています。

庭を囲む築地塀は版築のようですが、これもイギリスにもある工法だそうです。
そして、瓦屋根と見えたものは天然スレート。棟は鉛、もちろんイギリス産。こちらでは茅葺き屋根の収まりにも鉛板は使います。
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外国の文化を吸収して消化し、アレンジして出力するのは日本人の特技かと思い込んでいましたが、このお庭は日本でもイギリスでもある、という感じでとても楽しいです。

ところでロジャーさんの家からロンドンの現場までは、高速道路を使って片道2時間。
この渋滞の中を毎日通うのは苦行でした。
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僕は免許証を携帯していませんから、助手席に座っているだけでしたけれども。
黄色いのは菜の花畑。バイオディーゼルの原料として栽培が奨励されているそうですが、その前に車の使用を控えたら?という思いが頭をよぎってしまいました。

もっともカントリーサイドのドライブは最高です。
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ロンドンから1時間も走れば、緑に包まれた緩やかなワインディングを楽しめます。
道沿いには茅葺き民家があたりまえのようにあらわれますし。

0706 Countryside

今回急な話しだったので国際免許証を用意できませんでした。休みの日でもカントリーサイドのロジャーさんの家からは、車が無いとどこへ行くことも出来ません。
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そのかわり、この国は歩くための小径ならどこにでもあります。
「通過する権利」に基づくパブリックフットパスが、畑や放牧地や、時に他人の庭!を横切ってどこまでも続いています。

7月初旬のイギリスの風景の美しさは、僕があらためて述べるまでもないと思います。
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ウォーキング好きにとっては天国でしょう。

緩やかな丘に広がる、生け垣で縁取られた麦畑。点在する雑木林と楢の古木。
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それは「人に飼いならされた自然」です。
かつての日本の農村と同じように。

フットパスのすぐ傍に、アナグマの巣穴がありました。
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アナグマもウサギもコマドリも、この農夫の箱庭のような自然の中で、人の営みが自然の摂理と同様に繰り返されて行くことを、疑いもせずに暮らしています。

しかし、見た目とは裏腹にイギリスのカントリーサイドも、少しずつ確実に荒んでいます。
生業の場として利用されなくなった雑木林は放置され、鬱蒼と繁り過ぎた木々で暗い薮になってしまっています。
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麦畑も機械化と農薬の使用で、既に必ずしも生き物の暮らしやすいところではありません。

茅屋根の葺き替えのためにスパーリガーを使うことは、ハシバミの木を定期的に伐ることで雑木林に正しい新陳代謝を促すことになります。
茅葺き用の品種の小麦の作付けが増えることは、減農薬有機栽培の小麦畑が増えるということです。
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茅葺き屋根を見て癒されるのは、その背後に人と自然の共生する、持続可能な暮らしが透けて見えるからかと思います。
ヨーロッパの茅葺きにおいて際立って伝統的な素材と工法に拘っているイギリスは、名実共に身近な自然環境に責任ある暮らしのシンボルとなっているのです。